北朝鮮のウェブサイトでチンダルレ携帯電話工場が紹介される
- 2019年09月14日
- DPRK
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)のForeign Languages Publishing House of the DPR Korea (朝鮮民主主義人民共和国外国文出版社)が運営するNaenara (내나라)でチンダルレ携帯電話工場(Jindallae Mobile Phone Factory/진달래손전화기공장)の紹介記事が掲載された。
Naenaraではチンダルレ携帯電話工場の概要が紹介されている。
チンダルレ携帯電話工場は北朝鮮の首都・平壌直轄市の万景台区域に位置する。
JINDALLAE (チンダルレ)のブランドを冠したスマートフォンやフィーチャーフォンの生産を行う。
これまでに、JINDALLAEのブランドを冠したスマートフォンとしては、JINDALLAE、JINDALLAE 2、JINDALLAE 3、JINDALLAE 4、JINDALLAE 5、JINDALLAE 6、JINDALLAE 6Bなどを生産した実績がある。
デザインや本体色が洗練されており、品質が良好で便利に使用できるため、消費者の間で人気を博しているという。
指紋認証による生体認証に対応するほか、音声認識技術などを搭載したスマートフォンも生産すると説明している。
年間生産台数は数十万台の能力を備えており、ディスプレイの生産工程や主基板の組み立て工程などのライン化された生産工程に加えて、製品梱包工程および検品工程も完備する。
世界的な水準の無塵化を実現しており、すべての生産工程が統合生産システムによって制御および運営される。
フィーチャーフォンおよびスマートフォンの外形設計や回路設計のほか、OSや核心技術の開発などはチンダルレ携帯電話工場で勤務する強力な技術陣が進めているという。
チンダルレ携帯電話工場では生産の正常化とともに、市場調査、販路の開拓、技術情報の収集にも注力している模様である。
Mangyongdae Information Technology Company (万景台情報技術社/만경대정보기술사)と関係があるMangyongdae Technology Trading Corporation (万景技術貿易会社/만경기술무역회사)がチンダルレ携帯電話工場を運営している。
なお、Naenaraでは日本語ではチンダルレ携帯電話工場と表現しているが、朝鮮語の正式名称を直訳するとチンダルレ手電話機工場となる。
朝鮮語では携帯電話を手電話(손전화)または手電話機(손전화기)と表現し、フィーチャーフォンは機能型手電話機(기능형손전화기)、スマートフォンは知能型手電話機(지능형손전화기)と表現する。
また、チンダルレは朝鮮半島などに自生するカラムラサキツツジの朝鮮語名に由来しており、北朝鮮では携帯電話の販売店をはじめとして様々な場所にカラムラサキツツジの造花が飾られるなど広く一般的に親しまれている。
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