ニュージーランドのVodafone New Zealandが5Gサービスを開始
- 2019年12月16日
- 海外携帯電話
ニュージーランドの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone New Zealandは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2019年12月10日より5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの商用化に先立ち、2019年8月1日には2019年12月に5Gサービスを商用化する計画を公表しており、予定通り2019年12月に5Gサービスを商用化したことになる。
まずは首都・ウェリントン、オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウンで5Gサービスを利用できる。
通信設備はフィンランドのNokiaから調達しており、5Gサービスを商用化した時点で100局の5Gに対応した基地局を設置している。
数年間かけてニュージーランド全土で1,500局の5Gに対応した基地局を整備する方針である。
5Gサービスに対応した端末は2機種のスマートフォンを用意しており、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy Note10+ 5GおよびSamsung Galaxy A90 5Gを取り扱う。
5Gサービスを利用するためには5Gサービスに対応した料金プランに加入する必要があり、2020年6月30日までは追加料金が不要で、2020年7月1日からは5Gサービスの追加料金として月額10ニュージーランドドル(約710円)が発生する。
通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成を採用している。
周波数は3.5GHz帯を使用し、NR Bandはn78に該当する。
帯域幅を十分に保有していないことから、1Gbpsほどの高速通信はできないという。
1Gbps前後の高速通信を実現するためには100MHz幅前後の帯域幅が必要と主張しており、ニュージーランド政府と早期の周波数の追加割当に向けて取り組む方針である。
なお、Vodafone New Zealandは英国のVodafone Groupの子会社であったが、Vodafone GroupはニュージーランドのInfratilおよびカナダのBrookfield Asset ManagementからなるコンソーシアムにVodafone New Zealandの売却を完了しており、Vodafone New ZealandはVodafone Groupの傘下から外れた。
Vodafone New ZealandはVodafone Groupと提携契約を締結し、提携契約に基づいてVodafoneブランドを継続している。
ニュージーランドの移動体通信事業者としてはSpark New Zealandが最初に5Gサービスを商用化しており、Vodafone New Zealandはニュージーランドで2番目に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
ただ、Spark New Zealandは固定通信用途で5Gサービスを提供しており、携帯通信用途で5Gサービスを提供する移動体通信事業者はVodafone New Zealandが初めてである。
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