マレーシアのCelcom AxiataとMaxis、5G通信設備の共有を検討
- 2019年12月16日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるCelcom AxiataおよびMaxisは第5世代移動通信システム(5G)の無線アクセスネットワーク(RAN)の共有の検討に入ることが分かった。
Celcom AxiataとMaxisは5Gネットワークの共有に関する覚書を締結したという。
締結した覚書に基づき、Celcom AxiataとMaxisは5Gの無線アクセスネットワークの共有を検討する。
5Gの通信方式はCelcom AxiataとMaxisともにNR方式を採用する見込みであるが、5Gは従来の通信方式より高い周波数を使用するため、5Gの展開ではより多くの基地局が必要とされている。
多額の設備投資は移動体通信事業者にとって重い負担となり、設備投資を効率化する目的でCelcom AxiataとMaxisは5Gの無線アクセスネットワークの共有の検討に入る。
Celcom AxiataはMaxisとの協力は業界にとって前進の道であり、Maxisと効率的な5Gの展開を模索できることを期待すると表明した。
MaxisはCelcom Axiataとは農村部のネットワークの整備ですでに協力しているが、5Gネットワークの共有で協力する案を歓迎するという。
なお、マレーシアの政府機関で電気通信分野の規制を司るマレーシア通信マルチメディア委員会(Malaysian Communications and Multimedia Commission:MCMC)は5G向け周波数の割当を実施していない。
Celcom AxiataとMaxisは5Gの試験を実施しているが、マレーシア通信マルチメディア委員会より試験用に限り使用の許可を得た周波数を使うため、商用では使用することができない。
これまでに、マレーシア通信マルチメディア委員会は2020年第1四半期または2020年第2四半期に5G向け周波数の割当を実施する方針を示しているが、最終的なスケジュールは未確定である。
移動体通信事業者各社の5Gの商用化は2021年に遅れるとの見方も出ており、5G向け周波数の割当が実施されていない状況で5Gの商用化の時期も不透明となっている。
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