総務省、BWA含む4G LTE向け周波数の5G NR化に関して意見募集
- 2020年01月27日
- 携帯電話総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は第4世代移動通信システム(4G)のLTEで使用する周波数の第5世代移動通信システム(5G)のNR化などに関して意見募集を開始すると発表した。
LTEで使用する周波数に関しては、2019年4月に割当された5G向けの周波数より低い周波数であるため、モビリティの確保など広範な5Gのエリアの構築に向けて5Gでも使用したいとの需要がある。
そのため、総務省の情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会では2018年12月から「新世代モバイル通信システムの技術的条件」のうち「第5世代移動通信システム(5G)及びBWAの高度化に関する技術的条件」に関して検討を実施してきた。
これまでに検討してきた内容を新世代モバイル通信システム委員会報告(案)として取りまとめたため、2020年1月28日から2020年2月26日まで意見募集を行うという。
LTEでは700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯、1.5GHz帯、1.8GHz帯、2.1GHz帯、3.5GHz帯を使用している。
BWAでは2.5GHz帯をLTEと高い互換性を確保した通信規格を導入しており、2.5GHz帯でも事実上のLTEを導入している状況にある。
これらのLTEで使用する周波数のNR化を検討することが望ましいとし、FDD-NR、TDD-NR、BWA 5G NRそれぞれ技術的要件が定められている。
FDDのすべてのNR BandおよびTDDの2.5GHz帯を対象にリソースエレメント単位で柔軟にLTEとNRの信号を配置することが可能なダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)が標準化されているため、LTEで使用する周波数のNR化にあたりDSSの活用も考慮した円滑な通信規格の移行に関しても言及している。
また、LTEで使用する周波数をNR化する場合、NRでも通信速度はLTEと同等程度となる見込みである。
5G向けに割当された周波数で広い帯域幅を使用するNRとは通信速度が大きく異なるため、この点を適切な手段で利用者に周知することが望ましいという。
なお、LTEで使用する周波数をNR化する場合、NR Bandは700MHzのBand 28ではn28、800MHz帯のBand 18ではn18、Band 19ではn5、Band 26ではn26、900MHz帯のBand 8ではn8、1.5GHz帯のBand 11およびBand 21ではn74、1.8GHz帯のBand 3ではn3、2.1GHz帯のBand 1ではn1、3.5GHz帯のBand 42ではn77およびn78、2.5GHz帯のBand 41ではn41を導入できる。
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