Osaka Metro、5G基地局シェアリングの実証実験を実施へ
- 2020年03月04日
- 携帯電話総合
Osaka Metro (大阪市高速電気軌道)およびSumitomo Corporation (住友商事)は第5世代移動通信システム(5G)基地局シェアリングの実証実験を実施すると発表した。
複数の携帯電話事業者に対して提供する5G基地局の地下空間での2021年度中の実用化を目指し、2020年10月からOsaka Metro 御堂筋線で5G基地局シェアリングの実証実験を行う予定である。
5G基地局シェアリングの実証実験を鉄道トンネル内で実施する事例は日本初になるという。
実証実験ではOsaka Metro 御堂筋線の難波駅(なんば駅)と心斎橋駅の区間の鉄道トンネルおよび駅構内に5G基地局を設置する。
高低差などで電波が遮断されやすい鉄道トンネルにおいて、5G共用アンテナシステムの技術検証を行うほか、車内や駅構内の映像を5Gでリアルタイムに伝送して防犯や混雑状況の把握における活用を検証する計画である。
Osaka Metroは実証実験で得られた成果をほかのOsaka Metroの地下鉄をはじめとするOsaka Metroのグループ会社が管理する地下空間に展開することを視野に入れている。
2025年に大阪府大阪市此花区で開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けて早期に5Gへ適応した最先端の通信インフラ環境を整備する方針という。
また、Sumitomo CorporationはこれまでにTOKYU CORPORAION (東急)や東京都港区と5G基地局シェアリングの実証実験を推進している。
これからも企業や自治体などと連携して早期の5Gの整備に貢献するための検討を進める方針を示した。
なお、日本の携帯電話事業者としてはNTT DOCOMO、auを展開するKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBankが2020年3月下旬より順次、Rakuten Mobile (楽天モバイル)が2020年6月に5Gサービスを商用化する計画である。
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