クウェートのZain、レバノンの携帯電話事業者touchの管理から撤退へ
- 2020年03月13日
- 海外携帯電話
クウェートのMobile Telecommunications Companyはレバノンの移動体通信事業者(MNO)でtouchのブランド名を使用して展開するMobile interim company no.2の管理から撤退することが分かった。
Mobile Telecommunications Companyは2019年第4四半期の業績報告において、レバノン事業に関して説明している。
レバノンの携帯電話分野は特殊な形態を採用しており、レバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications)が実施した入札で選定された企業が電気通信省とネットワーク管理契約(NMA)を締結および指定された国有の移動体通信事業者を管理する形態となる。
国有の移動体通信事業者の管理はレバノン法人が行う必要があるため、Mobile Telecommunications Companyはレバノンで設立した完全子会社のMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)を通じて国有の移動体通信事業者であるMobile interim company no.2を管理する。
Mobile Telecommunications Companyは2019年第4四半期の業績報告において、ネットワーク管理契約が2019年12月31日に満期を迎え、新たな更新は実施されなかったと明確化した。
レバノンの閣僚会議の議長よりレバノン政府にMobile interim company no.2を引き渡しするための準備を行い、その移行期間となる60日間はMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)がMobile interim company no.2の管理を継続するよう要求されたという。
2020年2月29日に移行期間の60日を迎えたが、2020年3月1日以降も暫定的な状況ながら引き続きMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)がMobile interim company no.2を管理している模様で、レバノン政府が困難な状況に陥る中で、各種調整などに遅延が生じている可能性がある。
いずれにせよ、Mobile Telecommunications CompanyとしてはMobile interim company no.2の管理を終了し、レバノンから撤退することは決定的となっている。
Mobile Telecommunications Companyはクウェートを含めた中東およびアフリカの複数の国でZainのブランド名を使用して移動体通信事業を展開している。
中東ではZainとして有名な企業であるため、touchのロゴにはtouch Managed by Zainと付される場合がある。
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