香港特別行政区のHKT、4月1日に5Gサービスを開始
- 2020年03月21日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるHong Kong Telecommunications (HKT)は第5世代移動通信システム(5G)を2020年4月1日に商用化すると発表した。
これまでより、Hong Kong Telecommunications (HKT)は2020年4月中に5Gサービスを商用化する方針を示していたが、2020年4月1日に5Gサービスの提供を開始することが決まった。
なお、移動体通信事業の免許はHong Kong Telecommunications (HKT)が保有するが、移動体通信サービスは子会社のCSL Mobile (香港移動通訊)を通じてcsl.ブランドおよび1O1Oブランドで提供しており、csl.ブランドおよび1O1Oブランドの両方で5Gサービスを提供する。
5Gサービスの商用化の当初は基本的に香港特別行政区の中心部のみが提供エリアとなる。
また、11の主要地区、主要施設、14店舗のcsl.ブランドまたは1O1Oの専門店では5Gサービスの提供エリアを順次整備する計画である。
2020年12月末には香港特別行政区全土を5Gサービスの提供エリアとする方針という。
5G向け周波数としてはサブ6GHz帯の3.5GHz帯および4.5GHz帯、ミリ波(mmWave)の28GHz帯を取得している。
帯域幅は屋内と屋外で利用できる3.5GHz帯が50MHz幅、屋内専用の3.5GHz帯が30MHz幅、屋内と屋外で利用できる4.5GHz帯が40MHz幅、屋内と屋外で利用できる28GHz帯が400MHz幅となる。
ただ、3.5GHz帯の制限ゾーンでは屋外で利用できる3.5GHz帯も屋外では利用できない。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入し、NR Bandは3.5GHz帯がn78、4.5GHz帯がn79、28GHz帯がn257となる。
5Gサービスの商用化の当初はn257に対応した機種が存在しないため、帯域幅が狭いサブ6GHz帯のみで5Gサービスを提供する。
なお、NR Bandの組み合わせは2020年3月25日に5Gサービスを商用化するNTT DOCOMOとまったく共通である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。