米Facebook、インド最大手の携帯電話事業者Jioに出資
- 2020年04月22日
- 海外携帯電話
インドのReliance Industriesおよび米国のFacebookはReliance Industriesの完全子会社であるインドのJio Platformsに対してFacebookが出資することで合意に達したと発表した。
法的拘束力を有する合意となり、FacebookはReliance Industriesより4,357億4,000万インドルピー(約6,113億3,427万円)でJio Platformsの株式の9.99%を取得する予定である。
Jio Platformsはインドで通信事業を展開しており、傘下に加入件数を基準としてインド最大の移動体通信事業者(MNO)であるReliance Jio Infocommを擁する。
Facebookが資本参加完了後もJio Platformsは引き続きReliance Industriesの子会社で、Reliance Jio Infocommは引き続きJio Platformsの完全子会社となる。
Reliance Jio Infocommは2016年9月5日にJioのブランド名で移動体通信事業者として新規参入しており、インドでは新興の移動体通信事業者と言える。
期間限定で携帯通信サービスを無料で提供したほか、携帯端末を実質無料で配布したことなどで多くの顧客を集め、すでに加入件数は3億8,800万件以上に達した。
高速な第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式をインド全土で迅速に展開しており、無料期間が終了後も顧客の引き留めに成功している。
インドの政府機関で電気通信分野の規制を管轄するインド電気通信規制庁(Telecom Regulatory Authority of India:TRAI)が公表する加入件数では2019年11月に初めてインドで1位となった。
当初の計画より新規参入の時期は遅れたが、新規参入から3年強でトップまで上り詰めたことになる。
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