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マレーシアのMaxisが2020年Q2の業績を発表



マレーシアのMaxisは2020年第2四半期の業績を発表した。

2020年6月30日に終了した3ヶ月間となる2020年第2四半期の連結売上高は前年同期比2.5%減の21億5,100万マレーシアリンギット(約538億9,270万円)、EBITDAは前年同期比4.8%減の8億9,500万マレーシアリンギット(約224億2,397万円)、EBITDAマージンは前年同期比1.9ポイント減の47.1%、所有者に帰属する当期純利益は前年同期比13.6%減の3億4,300万マレーシアリンギット(約85億9,377万円)となった。

前年同期比で業績が悪化したが、国際的な旅行制限に伴う国際ローミングの減少や各種活動制限令の発動に伴うプリペイド回線の新規加入の減少などを主要な要因として挙げている。

移動体通信サービスの売上高は前年同期比5.8%減の16億6,000万マレーシアリンギット(約450億円)となり、移動体通信サービスが全体の77.2%を占めた。

そのため、Maxisにとって移動体通信事業が最大の事業となっている。

なお、Maxisの移動体通信事業は完全子会社のMaxis Broadbandを通じて手掛けており、周波数などの免許はMaxis Broadbandが保有する。

2020年第2四半期末時点の事業データも公開されている。

移動体通信サービスの加入件数はM2Mを含めた音声通話契約のポストペイド回線が前年同期比10.6%増の380万1,000件、音声通話契約のプリペイド回線が前年同期比4.9%増の783万件、データ通信専用契約が前年同期比10.4%減の10万3,000件、合計が前年同期比6.5%増の1,173万4,000件である。

データ通信の加入件数は840万件で、移動体通信サービスの加入件数のうちデータ通信の加入率は71.6%となっている。

データ通信に加入する回線のうち、2020年第2四半期に限定した月間平均データ通信量はポストペイド回線が前年同期比37.0%増の18.62GB、プリペイド回線が前年同期比64.2%増の22.53GB、総合が前年同期比54.1%増の21.07GBとなった。

これまで、データ通信は増加傾向が続いているが、2020年第2四半期はデータ通信の需要の増大を受けて特に大幅な増加が見られた。

2020年第2四半期に限定したマレーシアリンギット(MYR)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド回線が前年同期比8.1%減の79マレーシアリンギット(約1,979円)、プリペイド回線が前年同期比11.4%減の31マレーシアリンギット(約777円)、総合が前年同期比7.8%減の47マレーシアリンギット(約1,178円)となり、ARPUは低下傾向にある。

第5世代移動通信システム(5G)の取り組みにも言及しており、マレーシア当局による5G向け周波数の割当を待機しているという。

当初、マレーシア当局は1の事業体に5G向け周波数の免許を付与し、既存の移動体通信事業者(MNO)に共同整備させる方針を示していたが、当初の方針から一転してMaxis Broadbandを含めた複数の移動体通信事業者に700MHz帯を5G向け周波数として割当した。

しかし、すぐに5G向け周波数の割当を撤回しており、マレーシアでは5G向け周波数の割当が実施されていない状況となっている。

なお、MaxisはサウジアラビアのSaudi Telecom Companyが資本参加するマレーシアのBinariang GSMの子会社である。

Maxisに対するBinariang GSMの持分比率は間接的に62.37%となる。

Maxis

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