サウジアラビアのstc、Vodafone Egyptに関する協議は継続へ
- 2020年09月16日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして展開するSaudi Telecom Companyはエジプトの移動体通信事業者であるVodafone Egypt Telecommunicationsの買収に関して英国のVodafone Groupと協議を継続する方針であることが分かった。
Saudi Telecom Companyは2020年1月29日付けで英国のVodafone Groupより23億9,200万米ドル(約2,523億3,567万円)でVodafone Egypt Telecommunicationsの株式の55%を取得することで覚書を締結し、覚書が有効なうちに最終的な契約を締結する内容で合意していた。
Saudi Telecom CompanyとVodafone Groupが締結した覚書は法的拘束力がなく、当初の有効期限は2020年4月13日に設定していたが、Saudi Telecom CompanyによるVodafone Egypt Telecommunicationsの審査が想定より長期化したため、審査にさらなる時間が必要として覚書の有効期限を2020年7月12日まで延長することになった。
しかし、2020年7月12日までにVodafone Egypt Telecommunicationsの審査を完了できず、覚書の有効期限を2020年9月10日まで延長した。
Saudi Telecom Companyは関連する当事者間の見解の不一致から、覚書が有効なうちに最終的な契約の締結に至らなかったことを認めたが、相互に理解してVodafone Groupと協議を継続する方針を明確化している。
また、Vodafone Groupも公式声明を発表しており、Saudi Telecom CompanyはVodafone Egypt Telecommunicationsの審査を完了したことを明確化したうえで、Saudi Telecom CompanyやVodafone Egypt Telecommunicationsと協議を継続して最終的な契約を締結できるよう努める方針という。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビアのほか、子会社を通じてバーレーンおよびクウェートで移動体通信事業を展開しているが、エジプトとエチオピアへの参入に関心を示しており、中東からアフリカに事業展開を拡大する計画である。
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