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ZTEの端末事業、nubiaやRedMagicと運用統一へ



中国のZTE Corporation (中興通訊)は同社の端末事業に関して中国のNubia Technology (努比亜技術)が展開するnubiaおよびRedMagicと運用を統一すると発表した。

ZTE Corporationは2020年11月30日に中国の四川省の省都・成都市で端末事業に関する会議を開催し、多数の協力会社などが参加したという。

会議では2021年の端末事業の方針を共有しており、ZTE Corporationを中心としたZTEグループに有利な資源を統合し、販売網やブランドイメージの構築に注力する方針を案内している。

ZTEグループの端末事業におけるブランドとしてはZTE Corporationが自ら展開するZTE、ほかにZTE Corporationの関連会社であるNubia Technologyが展開するnubiaおよびゲーミングに特化したRedMagicの3種類が存在するが、第5世代移動通信システム(5G)への移行期で端末の需要が増大すると期待される中で、販売の機会を最大化するためにZTE、nubia、RedMagicの運用を統一する。

これまで、ZTE、nubia、RedMagicは販売網が異なり、ZTEグループとして保有する販売網を十分に生かせていないが、運用の統一に伴いZTE、nubia、RedMagicはZTEグループの製品としてZTEグループが保有するすべての販売網を活用する見込みである。

中国ではZTE Corporationの完全子会社で中国のShenzhen ZTE Zhigu Technology (深圳市中興智谷科技)がZTE Mall (中興商城)としてオンライン販売サイトを開設および運営している。

事実上、ZTE MallはZTEの直販ウェブサイトとして機能しており、長らくスマートフォンをはじめとしたZTEの端末を販売してきたが、2020年4月頃にはRedMagicの取り扱いも開始した。

このように、2021年はZTEグループが保有する販売網を最大限に活用すると思われる。

また、2021年は技術、品質、若者に強い新たなブランドイメージの構築を図り、スマートフォンを含めた様々なスマート端末を展開してラインナップを拡充する方針も示している。

Nubia Technologyは2001年9月12日にZTE Corporationの子会社でShenzhen ZTE Mobile Telecom (深圳市中興移動通信)として設立された。

2015年3月4日に社名をNubia Technologyに変更しており、ZTE Corporationによる持分比率は2016年3月8日に当初の90.0%から60.0%、2017年8月17日に60.0%から49.9%に下げるとともに位置付けを子会社から関連会社に変更した。

2017年8月17日以降もZTE Corporationが筆頭株主で、ZTEグループに残っていたが、Nubia Technologyは経営的に独立していたため、ZTE Corporationとは別に端末事業を展開していた。

そのため、米国政府が2018年4月16日にZTE Corporationおよび同社の子会社に対して制裁を発動したときもNubia Technologyは対象に含まれず、ZTE Corporationが主要な事業を停止する中で、Nubia Technologyは正常に事業を継続できた。

ただ、ZTE Corporationは2020年6月16日に端末事業担当総経理にNubia Technologyの総経理を指名し、ZTE Corporationの端末事業担当総経理とNubia Technologyの総経理を兼務させるなど、ZTE Corporationの端末事業とNubia Technologyの連携を強化する動きが確認できていた。

2021年はZTE Corporationの端末事業とNubia Technologyの連携を深め、ZTEグループとして端末事業の再建を図ると思われる。

ZTE

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