NTTドコモがarrows NX9 F-52Aにアップデート提供、5Gを高速化

NTT DOCOMOはFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ：FCNT)製のスマートフォン「arrows NX9 F-52A」にソフトウェアのアップデートの提供を開始した。

arrows NX9 F-52Aに対しては2021年2月8日より新機能を追加するソフトウェアのアップデートを提供している。

主な更新内容は第5世代移動通信システム(5G)の高速化である。

ほかに特定のアプリケーションにおいてQRコードの読み取り時にオートフォーカスが動作しない場合がある事象やロック画面からFASTメモ/カメラを起動できない場合がある事象が解消される。

セキュリティの更新も含まれており、設定メニューのセキュリティパッチレベルが2021年1月となる。

ソフトウェアのアップデートは端末単体で実施できる。

目安の所要時間は約7分と案内しているが、通信環境などに応じて所要時間が変動することを留意しておきたい。

必要に応じて事前にデータのバックアップを取り、完全に充電してからソフトウェアのアップデートを実施するよう求めている。

正常にソフトウェアのアップデートが完了すれば、ソフトウェアのビルド番号はV12R071Aとなる。

5Gの高速化に関しては上りの通信速度が最大182Mbpsから最大218Mbpsに高速化する。

arrows NX9 F-52Aは2020年12月18日に発売したスマートフォンで、発売当初は5Gの通信速度が下り最大2.1Gbps/上り最大182Mbpsとなっていた。

また、2020年度冬以降にソフトウェアのアップデートを通じて上り最大218Mbpsに対応する予定も案内していた。

2020年度冬以降より詳細な時期は公表していなかったが、2021年2月8日付けで上り最大218Mbpsに対応するソフトウェアのアップデートの提供を開始したことになる。

上りでは5Gの無線方式であるNR方式の搬送波において変調方式を高度化し、従来の64QAMから新たに256QAMに対応することで通信速度の高速化を実現する。

下りの通信速度に関しては最大2.1Gbpsで変更はない。

なお、公表されている通信速度はE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用時かつ技術規格上の理論値である。

そのため、実際の通信速度は通信環境や混雑度に応じて変動する。

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