HTCが台北市の大型専売店を閉店、台北市では専売店が消滅
- 2021年03月02日
- Android関連
台湾のHTC (宏達国際電子)は台湾の台北市で出店していたHTC大型専売店 台北八徳店を閉店したことが分かった。
HTCは同社の製品を専門的に取り扱う小売店としてHTC専売店を展開しており、そのうち特に大型の店舗をHTC大型専売店として展開してきた。
台湾で最初に開設したHTC専売店がHTC大型専売店 台北八徳店で、2011年1月27日に営業を開始した。
HTCの直営ではなく台湾のTSAI FAMILY INTERNATIONAL (蔡家国際)が運営を担当し、スマートフォンをはじめとするHTCの製品の展示、販売、サポートなどを実施したほか、カフェも併設していた。
日本では台湾の秋葉原と呼称されることもある八徳商圏および光華商圏の一帯地区に所在し、新機種の発売時にはイベントを開催する店舗として使用されるなど旗艦店のような存在で、象徴的な店舗となっていた。
しかし、入居物件の長期賃貸契約を更新せず、満期に伴い閉店することを決定し、2020年12月28日から営業を停止することになった。
これまで、HTCはスマートフォン事業の拡大とともに台湾各地でHTC専売店の出店を進めてきた。
スマートフォン事業の好調は長続きせず、近年はスマートフォンの販売不振などを受けて2020年第3四半期まで10四半期連続で赤字を記録するなどHTCの業績は大変厳しい状況が続いており、事業運営の効率化が求められている。
このような状況で、スマートフォン事業の開発部門や製造部門の一部を売却し、大幅な人員削減を実施するなど効率化を図り、スマートフォン事業は事業規模を縮小する一方で、VR (仮想現実)事業を主力事業に切り替えている。
VR事業はVIVEとして展開しているため、実質的にスマートフォンの取り扱いが中心となるHTC専売店の展開は効率的とは言えない状況で、すでに多くの店舗を閉店した。
近年ではHTC大型専売店は台北市で2店舗、新北市で1店舗、台中市で1店舗、台南市で1店舗、高雄市で1店舗を出店していたが、台北市のHTC大型専売店 台北三創店を含めて順次閉店し、営業を継続する店舗は台南市の1店舗となった。
また、営業を継続するHTC専売店はHTC大型専売店を含めて台南市の2店舗に減少しており、台北市からはHTC専売店が消滅したことになる。
HTC専売店は順次閉店しているが、小規模なスペースでスマートフォンの展示、販売、サポートなどを行うHTCカウンターの展開やHTCのスマートフォンを取り扱う併売店の拡大は継続している。
HTC大型専売店 台北八徳店は台北市を訪問時には毎回、累計で10回以上は訪問してきた店舗だけに、閉店は残念に思う。
ただ、近年は台湾でもスマートフォンの販売台数が減少しているため、HTCの業績も考慮すると閉店は妥当な判断であると考えられる。
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