サムスン電子、カナダの地域事業者SaskTelに5G基地局を供給
- 2021年03月20日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)はカナダの移動体通信事業者(MNO)でSaskTelとして事業を行うSaskatchewan Telecommunications Holding Corporationに第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)の基地局などを供給すると発表した。
Samsung ElectronicsはSaskatchewan Telecommunications Holding Corporationに対して4Gおよび5Gの基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)、5G向け仮想化コアネットワークを単独で供給することが決定したという。
具体的な周波数は公表していないが、様々な周波数に対応した4Gおよび5Gの無線アクセスネットワークを供給すると案内している。
また、Samsung Electronicsにとって5G向け仮想化コアネットワークを韓国以外の移動体通信事業者に供給する事例は初めてとなる。
Saskatchewan Telecommunications Holding Corporationはサスカチュワン州に限定して事業を展開する地域限定の移動体通信事業者である。
携帯通信サービスの加入件数は637,000件となっている。
5Gの無線方式はNR方式を採用する計画で、まずは2022年に4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で商用化し、その後にソフトウェアのアップデートを通じてスタンドアローン(SA)構成も導入する予定という。
これまでに、Samsung Electronicsはカナダの移動体通信事業者としては2019年12月にVideotron、2020年6月にTELUS Communicationsに4Gおよび5Gの基地局を供給する契約を締結した。
そのため、Samsung Electronicsにとって4Gおよび5Gの基地局を供給するカナダの移動体通信事業者は3社目となる。
Samsung Electronicsの基地局に関連する事業はIM (IT & Mobile Communications)部門が担当している。
また、IM部門にはネットワーク事業のほかにスマートフォンなど携帯端末を担当する無線事業が存在する。
無線事業では早い段階でカナダに参入しており、主にスマートフォンを展開しているが、ネットワーク事業では2019年にカナダへ進出した。
カナダに進出してから5Gの基地局に関しては早くも3社目の新規事業の受注となり、カナダおよび米国を含めた北米でネットワーク事業を拡大する方針である。
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