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シンガポールのSingtel、5G SA導入に向けてSIMカードの交換を受付開始



シンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるSingtel Mobile Singaporeは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式においてスタンドアローン(SA)構成を導入するためにSIMカードの交換の受け付けを開始した。

Singtel Mobile Singaporeは5Gを商用化しておらず、5Gのトライアルを提供する段階で、NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

シンガポールでは5G向けに割当した周波数を使用して5Gを商用化する場合はSA構成を導入する必要があるため、Singtel Mobile Singaporeは先行して5Gのトライアルとして提供するとともに、5Gの商用化に向けてSA構成の整備を進めている。

5GのトライアルはLTE方式に対応したSIMカードの場合は交換することなく利用できるが、将来的にSA構成で利用する場合はSIMカードの交換が必要となる。

そのため、Singtel Mobile Singaporeは5Gの商用化およびSA構成の導入に備えて、2021年4月27日よりSA構成に対応したSIMカードを5G SIMカードとして提供を開始した。

2021年4月27日から2021年5月31日までに新規契約または再契約で指定のオプションまたは料金プランに加入すると無料で5G SIMカードを発行する。

ほかに指定の料金プランに加入した既存の顧客はすべてのSingtel Shop、Singtel Exclusive Retailer、Singtel UNBOXED、Singtel UNBOXED Liteにおいて、無料で5G SIMカードに切り替えることができる。

Singtel Mobile Singaporeは5Gを商用化およびSA構成を導入する具体的な時期は公表していないが、すでに中心業務地区、オーチャード・ロード、ハーバーフロント、セントーサ島などシンガポール全土において数百局のSA構成に対応した基地局を展開しているという。

また、2021年4月27日を基準としてさらに数ヶ月をかけてシンガポール全土でSA構成に対応した基地局の展開を強化する方針を示した。

SA構成は5G向けに割当を受けた周波数である3.5GHz帯で動作し、超高速や低遅延などの5Gの特徴を実現できると説明している。

3.5GHz帯のNR BandはFR1のn78となる。

端末に関してはメーカー側がすでに発売した端末に対してソフトウェアのアップデートを順次提供してSA構成に対応する予定であるが、具体的な機種や時期などは公表していない。

2021年後半にはシンガポールでさらに多くのSA構成に対応した端末を発売する予定という。

なお、Singtel Mobile Singaporeは加入件数を基準にシンガポールで最大手の移動体通信事業者である。

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