フィリピンのDITO、提供エリアをマニラ首都圏に拡大

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フィリピンの移動体通信事業者(MNO)であるDITO Telecommunity Corporationは提供エリアをマニラ首都圏(メトロ・マニラ)の通称で知られる国家首都地域(NCR)に拡大した。

2021年5月17日に提供エリアを大幅に拡大しており、国家首都地域も提供エリアに追加している。

DITO Telecommunity Corporationは2021年3月8日に移動体通信事業者として携帯通信サービスを商用化したが、当初の提供エリアはミンダナオ島およびビサヤ諸島の一部に限定されていた。

ミンダナオ島ではダバオ地方のダバオ特別市、ダバオ州、南ダバオ州の一部、ビサヤ諸島では中部ビサヤ諸島のセブ州の一部が最初の提供エリアとなった。

当初より2021年6月までに国家首都地域を提供エリアに追加する計画を公表していた。

2021年5月17日付けで国家首都地域も提供エリアに追加することになり、当初の計画通りに提供エリアの拡大を進めている。

国家首都地域では首都のマニラ市、旧首都のケソン市、DITO Telecommunity Corporationの本社が所在するタギッグ市を含めたすべての市町が提供エリアに追加された。

ルソン島では国家首都地域に加えて中部ルソン地方のバターン州およびサンバレス州の一部、カラバルソン地方のリサール州の一部も2021年5月17日付けで提供エリアに追加しており、提供エリアを大幅に拡大したことが分かる。

なお、DITO Telecommunity Corporationは地域によって基地局のベンダが異なり、国家首都地域では中国のHuawei Technologies (華為技術)を採用する。

DITO Telecommunity Corporationは提供エリアの拡大に努めており、すでにルソン島では中部ルソン地方のブラカン州、ヌエヴァ・エシハ州、タルラック州、パンパンガ州の一部、カラバルソン地方のバタンガス州、カヴィテ州、ラグナ州の一部、ミンダナオ島ではソクサージェン地方の南コタバト州の一部も提供エリアとなっている。

いずれの提供エリアでも通信方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入および運用している。

そのため、音声通話を利用する場合はLTE方式で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)に対応した携帯端末を用意する必要がある。

VoLTEが動作する携帯端末も順次拡大しており、DITO Telecommunity Corporationの公式ウェブサイトで確認できる。