TCLがトルコでスマホ製造を開始、トルコ企業と提携
- 2021年06月27日
- Android関連
中国を拠点とする英領ケイマン諸島のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)はトルコでスマートフォンの製造を開始したことが分かった。
TCL Communication Technology Holdingsは基本的に中国の広東省恵州市に所在する工場でスマートフォンを製造してきたが、新たにトルコに所在する工場でもスマートフォンの製造を開始した。
スマートフォンの製造の開始に合わせて、トルコの産業技術大臣がTCL Communication Technology Holdingsのスマートフォンを製造する工場を視察したという。
TCL Communication Technology Holdingsのスマートフォンを製造する工場はTCL Communication Technology Holdingsと提携したトルコのArcelikが所有および運営しており、マルマラ地方のテキルダー県カパクル区チョルケズキョイ組織化産業地帯に所在する。
TCL Communication Technology Holdingsのスマートフォンの製造を開始した時点でスマートフォンの年間製造台数は45万台の能力を確保しており、2022年には100万台に拡大する計画である。
トルコでは最初にTCL 20 SEの製造を開始しており、トルコ国内で販売することが決定している。
したがって、トルコ向けのTCL 20 SEがTCL Communication Technology Holdingsにとって最初のトルコ製のスマートフォンとなった。
すでにトルコ向けにはTCL 20 SEを正式に発表しており、予約注文を受け付けている。
価格は2,799トルコリラ(約36,000円)に設定されている。
まずはトルコ向けのスマートフォンをトルコ国内で製造することになるが、工場を視察したトルコの産業技術大臣は将来的にトルコから輸出することも検討するよう求めた。
これまでに、トルコではTCL Communication Technology Holdingsのほかに複数のメーカーがスマートフォンの製造を開始した。
ほかにトルコでスマートフォンを製造するために検討または準備を進めているメーカーも存在する。
トルコでは国内産業の保護などを目的として輸入されたスマートフォンに対する税制を2020年に変更しており、トルコで主力となる中低価格帯のスマートフォンは販売価格の上昇が余儀なくされた。
このような状況を受けて、トルコ向けのスマートフォンはトルコで製造する動きが増加している。
ただ、トルコで早期にスマートフォンの製造を開始するためには、新規に工場を建設する方法は現実的ではない。
そのため、トルコで工場を保有する企業と提携してトルコでスマートフォンを製造する方法を採用するメーカーが多い状況となっている。
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