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シンガポールのStarHub、SA対応SIMカードを提供開始



シンガポールのStarHub (星和)の完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるStarHub Mobile (星和移動)は5G SIMカードの提供を開始した。

指定の料金プランに新規加入または更新する顧客を対象として2021年6月17日より5G SIMカードを提供している。

通常はSIMカードの交換に37.45シンガポールドル(約3,100円)の手数料が発生するが、指定の料金プランに加入する既存の顧客には無料で5G SIMカードへの交換を受け付ける。

オンラインで申し込みを行うと3営業日以内に無料で配達するという。

指定の料金プランは個人向けではMobile+および2021年6月17日に提供を開始したMobile+ SIM Onlyの2種類で、法人向けではBiz+の1種類となり、すべてポストペイドの料金プランとなっている。

5G SIMカードは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式のスタンドアローン(SA)構成に対応するため、SA構成の運用を開始すると自動的にSA構成で利用できる。

StarHub Mobileは2020年8月18日に5Gを商用化したが、まずは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

新たにSA構成の運用を開始することになるが、SA構成の運用を開始する詳細な時期は公表していない。

シンガポールでは5G向け周波数の割当を実施しており、StarHub Mobileはサブ6GHz帯の3.5GHz帯をシンガポールの移動体通信事業者であるM1 (第一通)と共同で取得し、ミリ波(mmWave)の28GHz帯を単独で取得した。

ただ、3.5GHz帯は有効期間の開始が2021年1月1日で、さらにSA構成で運用することが義務付けられている。

28GHz帯はカバレッジの確保の観点などで扱いが難しく、さらにシンガポールでは対応した端末が正規に流通していない。

早期に5G向け周波数を使用して5Gを整備することが困難であるため、まずは既存の周波数である2.1GHz帯を使用してNSA構成で5Gを商用化した。

SA構成の運用の開始に伴い3.5GHz帯の使用も開始すると思われる。

3.5GHz帯はM1と共同で取得したため、StarHub MobileとM1が折半出資合弁会社として設立したシンガポールのAntinaが免許人として3.5GHz帯の5Gを整備し、厳密にはStarHub MobileとM1は卸提供を受けることになる。

シンガポールでは4社の移動体通信事業者が存在するが、3.5GHz帯の割当は2社に設定されたため、StarHub MobileとM1は共同で3.5GHz帯を取得した経緯がある。

通信設備はフィンランドのNokia Solutions and Networksより調達する。

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