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韓国のSK Telecom、28GHz帯の5G試験サービスを提供



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecomはミリ波(mmWave)の28GHz帯の周波数を使用した第5世代移動通信システム(5G)の試験サービスを提供すると発表した。

2021年7月5日から2021年7月11日まで首都・ソウル特別市の江南区三成洞に所在するCOEXの展示ホールで28GHz帯を使用して5Gを整備し、期間限定で試験サービスを展開するという。

面積が約3万6,000平方メートルに達する展示ホールで28GHz帯の5Gを経由した無線LANサービスを提供し、すべての来場者が使用することができる。

事実上、固定通信用途で28GHz帯の5Gの検証を実施することになる。

28GHz帯の5Gの試験サービスは28GHz帯の実証プロジェクトのひとつである。

28GHz帯の実証プロジェクトは韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)が主導し、韓国のすべての移動体通信事業者と共同で推進する。

韓国の移動体通信事業者各社は28GHz帯の実証プロジェクトの一環として韓国全土の10ヶ所で28GHz帯の5Gを使用して様々な検証を進める。

SK Telecomの場合は2021年8月にソウル特別市の野球場や済州特別自治道の競技場でも28GHz帯の5Gを使用した試験サービスを展開することが決定している。

科学技術情報通信部は5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.5GHz帯およびミリ波の28GHz帯の割当を完了しており、韓国のすべての移動体通信事業者は2018年6月に3.5GHz帯および28GHz帯の割当を受けた。

SK Telecomは3.5GHz帯で3600~3700MHzの100MHz幅、28GHz帯で28100~28900MHzの800MHz幅を保有する。

韓国ではすべての移動体通信事業者が一斉に2019年4月より5Gの提供を開始したが、商用化の当初より28GHz帯は使用しておらず、3.5GHz帯で5Gを整備している。

28GHz帯は5Gの商用化から2年以上が経過した2021年7月上旬時点でも使用を開始しておらず、28GHz帯の5Gに対応した端末も韓国では正規に流通していない状況である。

そのため、科学技術情報通信部および移動体通信事業者各社は28GHz帯の実証プロジェクトに取り組み、導入が遅れる28GHz帯を5Gで有効に活用するための方法を模索するという。

28GHz帯の5Gは先行して法人向けに提供する案も検討されているが、商用で展開する具体的な時期は決定していない。

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