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楽天モバイル向け5Gルータと思われるRCPS01が技適を再通過



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

Rakuten Mobile (楽天モバイル)向けと思われる台湾のSercomm Corporation (中磊電子)製のNR/LTE端末「RCPS01」が2021年4月15日および2021年6月23日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は003-210026である。

モバイルネットワークはNR (FR1, TDD) 3700(n77) MHz, NR (FR2, TDD) 28000(n257) MHz, LTE (FDD) 1800(B3) MHzで認証を受けている。

無線LANの周波数でも通過しており、無線LANの周波数は2.4GHz帯および5GHz帯に対応する。

RCPS01は未発表端末の型番である。

これまでに、電波法に基づく工事設計認証で公開された情報から、フィンランドのNokia Solutions and Networks製のRakuten Turbo5Gの型番がRCPN01となることが判明している。

Rakuten Turbo5GはRakuten Mobile向けの据置型無線LANルータとなる。

そのため、RCPN01と型番規則が共通のRCPS01はRakuten Mobile向けの据置型無線LANルータとして準備中と推測できる。

なお、製造元のSercomm CorporationはRakuten Mobile向けに屋内向けのスモールセルやフェムトセルを納入した実績がある。

電波法に基づく工事設計認証は最初に2020年11月30日付けで通過しており、2度目および3度目の通過となる。

工事設計認証番号は1度目から変更されたが、2度目と3度目は共通となっている。

モバイルネットワークの通信方式および周波数を追加しており、1度目はB3に限定して認証を取得したが、2度目および3度目はn77とn257を追加して認証を取得した。

第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応することが確定しており、さらに周波数はサブ6GHz帯のFR1とミリ波(mmWave)のFR2を利用できる。

Rakuten Mobileが移動体通信事業者(MNO)として提供する携帯通信サービスでは同社が整備した楽天回線とKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が整備したパートナー回線を利用できるが、パートナー回線の周波数には対応していない。

据置型無線LANルータは固定通信用途で基本的に移動を想定しない端末となるため、楽天回線に限定して対応したと思われる。

製品化の時期などその他の詳細な情報は不明で、Rakuten Mobileの正式な発表を待ちたい。

総務省

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