タイのAISが2021年Q2の業績を発表、5Gは100万件に
- 2021年08月10日
- 海外携帯電話
タイのAdvanced Info Service (AIS)は2021年第2四半期の業績を発表した。
2021年6月30日に終了した3ヶ月間となる2021年第2四半期の連結売上高は前年同期比1.2%増の427億5,700万タイバーツ(約1,410億2,516万円)、所有者に帰属する当期純利益は前年同期比0.6%増の70億4,100万タイバーツ(約232億2,329万円)となった。
業績の発表に伴い事業別の業績も公表している。
携帯通信サービス事業は前年同期比1.5%減の290億9,800万タイバーツ(約959億7,376万円)で、68.1%と全体の70%近くを占めた。
業績報告の事業区分を基準として携帯通信サービス事業が最大規模の事業となっている。
携帯通信サービス事業は子会社でタイの移動体通信事業者(MNO)であるAdvanced Wireless Network (AWN)が事業会社として展開している。
社名の略称はAWNであるが、携帯通信サービス事業では親会社の略称に由来するAISの商標を使用する。
なお、Advanced Wireless Networkに対するAdvanced Info Serviceの持分比率は99.99%である。
業績の発表に伴い2021年6月30日時点の事業データを公表した。
携帯通信サービスの加入件数は前年同期比5.4%増の43,233,700件となった。
このうちポストペイド回線が10,986,500件で25.4%、プリペイド回線が32,247,200件で74.6%を占める。
第5世代移動通信システム(5G)の加入件数は100万件に達し、5Gの基地局数は6,700ヶ所まで拡大したという。
当初、5Gの加入件数の目標値は2021年12月31日までに100万件と定めていたが、2021年6月30日までに達成したため、100万件から200万件に上方修正した。
大幅な上方修正となるが、2021年後半には低廉な5Gに対応したスマートフォンが増加するため、5Gの普及が加速すると推定している。
2021年第2四半期のタイバーツ(THB)ベースのARPUはポストペイド回線が前年同期比9.9%減の471タイバーツ(約1,552円)、プリペイド回線が前年同期比9.1%減の142タイバーツ(約468円)、総合が前年同期比6.2%減の225タイバーツ(約741円)である。
1回線当たり月間平均データ通信量はポストペイド回線が前年同期比36.7%増の25.7GB、プリペイド回線が前年同期比6.3%増の17.3GB、合計が前年同期比15.9%増の19.7GBとなった。
Advanced Wireless Networkは第2世代移動通信システム(2G)としてGSM方式、3GとしてW-CDMA方式、4GとしてLTE方式、5GとしてNR方式を導入および運用している。
タイで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者で、2020年3月2日に5Gを商用化した。
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