シンガポールのSingtelが2021年度Q1の業績を発表
- 2021年08月30日
- 海外携帯電話
シンガポールのSingapore Telecommunications (新加坡電信:Singtel)は2021年度(2022会計年度)第1四半期の業績を発表した。
2021年6月30日に終了した3ヶ月間となる2021年度第1四半期の連結売上高は前年同期比7.5%増の37億9,800万シンガポールドル(約3,088億7,225万円)、当期純利益は前年同期比2,325.0%増の4億4,500万シンガポールドル(約361億9,060万円)となった。
前年同期比で黒字転換を果たした。
業績の発表に伴い事業別の業績も公表している。
連結子会社を通じて展開する携帯通信事業の売上高はシンガポールが前年同期比変動なしの4億400万シンガポールドル(約328億5,618万円)、豪州(オーストラリア)が前年同期比4.5%増の12億6,600万豪州ドル(約1,026億583万円)である。
携帯通信事業には主に携帯通信サービスの提供および携帯端末の販売などが含まれている。
シンガポールでは完全子会社で移動体通信事業者(MNO)のSingtel Mobile Singapore、豪州では完全子会社で移動体通信事業者のOptus Mobileが事業会社として携帯通信事業を行う。
2021年6月30日時点の事業データも公表している。
携帯通信サービスの加入件数はシンガポールのポストペイド回線が279万1,000件、プリペイド回線が135万1,000件、合計が414万2,000件である。
豪州のポストペイド回線が581万4,000件、プリペイド回線が297万3,000件、データ通信専用回線が100万4,000件、合計が979万1,000件となった。
2021年度第1四半期の主な取り組みとして、シンガポールでは第5世代移動通信システム(5G)を正式に商用化した。
Singtel Mobile Singaporeは2020年9月1日よりトライアルとして5Gを提供してきた。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を導入してトライアルを展開してきたが、2021年5月25日には単独で動作するSA構成を導入することになった。
SA構成の導入に伴い5Gを商用化しており、シンガポールで最初にSA構成を導入した移動体通信事業者となった。
なお、Singapore Telecommunicationsはシンガポールおよび豪州のほかに、関連会社を通じて世界各地で携帯通信事業を展開している。
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