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ドイツのo2 DeutschlandがVoNRの提供を開始



ドイツの移動体通信事業者(MNO)でo2として展開するTelefonica Germanyは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式で音声通話を実現するVoNR (Voice over NR)の提供を開始したと発表した。

まずは2021年9月22日よりバイエルン州の州都・ミュンヘンおよびブランデンブルク州の州都・ポツダムでVoNRを提供しており、対象の地域は順次拡大する予定である。

Telefonica Germanyはドイツの移動体通信事業者としては初めてVoNRを商用化したと説明している。

また、第4世代移動通信システム(4G)では音声通話の導入まで約5年を要したが、5Gでは数ヶ月で音声通話を導入できたという。

Telefonica Germanyは2010年9月8日に4Gの無線方式であるLTE方式の試験的な提供を開始しており、その後は2011年7月1日にLTE方式を商用化、2015年4月16日にLTE方式で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)を商用化、2020年10月6日にNR方式を商用化した。

そのため、LTE方式の商用化からVoLTEの商用化までは3年9ヶ月強であるが、LTE方式の試験的な提供を開始した時期からはVoLTEの商用化まで4年7ヶ月強となるため、約5年と言えなくもない。

VoNRはNR方式の商用化から5ヶ月弱で導入したため、数ヶ月と表現しても特に問題はない。

NR方式はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で商用化しており、NSA構成の音声通話はアンカーバンドとして機能するLTE方式でVoLTEを使用することになる。

NR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成ではVoNRまたはVoLTEに切り替えるEPS Fallbackで音声通話を提供できる。

Telefonica GermanyはVoNRの商用化に伴いSA構成を導入したことも分かる。

ドイツの移動体通信事業者としては最初にVodafoneが2021年4月30日にSA構成を商用化したが、VoNRは導入していないため、Telefonica Germanyがドイツで最初に導入した移動体通信事業者となった。

なお、Telefonica GermanyはスペインのTelefonicaの子会社となっている。

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