EXP21 SmartphoneがNTTドコモの5Gに対応、日本4キャリアで5Gを利用可能に
- 2021年10月01日
- Report
台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)は米国(アメリカ)のQualcomm Technologiesと共同で開発したスマートフォン「Smartphone for Snapdragon Insiders (EXP21 Smartphone)」に対してソフトウェアのアップデートの提供を開始した。
2021年9月30日にソフトウェアのアップデートの提供を開始しており、端末単体で適用することができる。
アップデートファイルの容量は168.79MBで、正常にソフトウェアのアップデートが完了するとソフトウェアのバージョン番号は18.1050.2109.163となる。
日本でSmartphone for Snapdragon Insidersを発売してから最初のソフトウェアのアップデートである。
主な更新内容としては3点を案内しており、デュアルSIMで利用時にSIM2からSIM1に戻した場合に発生するテザリング機能に関連した問題の解消、セキュリティパッチの更新、ゲームパッドを接続時に誤ったメッセージが表示される問題の解消が主な更新内容として記載されている。
日本固有の問題で主な更新内容には記載されていないが、NTT DOCOMOの第5世代移動通信システム(5G)を利用できない問題も解消する。
ASUSTeK Computerの日本法人であるASUS JAPANからは2021年9月29日の段階でNTT DOCOMOの5Gの接続に問題があることは把握しており、近日配信するソフトウェアのアップデートを通じて改修する予定との回答を得ていた。
2021年9月30日に提供を開始したソフトウェアのアップデートを適用後にNTT DOCOMOの5Gを試すと正常に5Gを利用できることを確認したため、2021年9月30日に提供を開始したソフトウェアのアップデートを通じてNTT DOCOMOの5Gに関する問題を改修したと判断できる。
NTT DOCOMO以外の日本の移動体通信事業者(MNO)に関しては2021年9月29日までにミリ波(mmWave)の周波数を含めて5Gに対応しているとの回答も得ており、2021年9月30日以降にソフトウェアのアップデートを適用した場合はNTT DOCOMO、KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)を含めたKDDIグループ、SoftBank、Rakuten Mobile (楽天モバイル)すべての5Gに対応したことになる。
実際に実機でNTT DOCOMO、KDDI、SoftBank、Rakuten Mobileの5Gを利用できることを確認しており、特にSoftBankおよびRakuten Mobileではミリ波の28GHz帯を使用した5Gで下りの通信速度は1.7Gbps超を記録している。
なお、Smartphone for Snapdragon InsidersはQualcomm Technologiesが展開するSnapdragon Insiders向けに開発したスマートフォンである。
スマートフォン本体の名称であるEXP21 SmartphoneはExpert 2021に由来し、エキスパート向けに開発した。
スポンサーリンク