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楽天モバイルが九州地方で順次高速化、包括免許の帯域幅が変更



Rakuten Mobile (楽天モバイル)は九州地方を対象区域とする第4世代移動通信システム(4G)の基地局の包括免許に関して変更が認められたことが分かった。

Rakuten Mobileは2019年9月24日付けで総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の九州総合通信局より九州総合通信局管内を対象とする1.7GHz帯の周波数を使用した4Gの基地局の包括免許を受領し、当初は運用できる中心周波数および帯域幅が1842.5MHzおよび5MHz幅となっていた。

ただ、総務省が運用する電波利用ホームページで包括免許の内容を確認すると2021年10月中旬までに包括免許の内容を変更しており、同一の包括免許で運用できる中心周波数および帯域幅に1835MHzおよび20MHz幅が追加された。

同一の包括免許に基づき開設した基地局では変更前は1840~1845MHzの5MHz幅に限り運用できたが、変更後は1825~1845MHzの20MHz幅でも運用できることになる。

なお、包括免許は個別の基地局ごとに免許を取得する必要がなく、1の免許で同一形式の複数の基地局を開設できる。

九州総合通信局は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県を所管しており、九州総合通信局管内は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の各県内を意味する。

これまで、九州総合通信局管内で包括免許に基づき開設した4Gの基地局は5MHz幅で運用し、一部の4Gの基地局は個別免許を取得して20MHz幅で運用してきた。

2021年10月13日の13時までに電波利用ホームページに反映された情報として、九州総合通信局管内で包括免許に基づき開設した4Gの基地局は福岡県で921局、佐賀県で191局、長崎県で103局、熊本県で270局、大分県で217局、宮崎県で225局、鹿児島県で207局に達するが、個別免許を取得して20MHz幅で運用する4Gの基地局は福岡県で111局、佐賀県で3局、長崎県で6局、熊本県で25局、大分県で11局、宮崎県で3局、鹿児島県で7局にとどまる。

多数の包括免許の4Gの基地局は帯域幅を5MHz幅から20MHz幅に順次拡張し、少数の個別免許の4Gの基地局は包括免許に順次移行する見込み。

多くの基地局は帯域幅を拡張するため、通信速度の理論値の高速化を実現する。

4Gの無線方式であるLTE方式で帯域幅を拡張するが、5Gの無線方式はNR方式を導入しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3で、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してNR方式とLTE方式と同時通信する仕様であるため、結果として4Gに加えて同時通信時の5Gでも通信速度の理論値を高速化することになる。

実際の通信速度は通信環境や機種によって変動することを留意しておきたい。

総務省

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