ノキア、KDDIとソフトバンクの共有5G網に通信設備を供給
- 2021年10月15日
- KDDI-総合, SoftBank-総合
フィンランドのNokia Solutions and Networksは日本の移動体通信事業者(MNO)であるKDDIおよびSoftBankにマルチオペレータ無線アクセスネットワーク(MORAN)ソリューションを供給すると発表した。
Nokia Solutions and NetworksはKDDIおよびSoftBankが共同で展開する第5世代移動通信システム(5G)の無線アクセスネットワーク(RAN)のベンダの1社として選定されたという。
KDDIおよびSoftBankに各種通信設備などを含めたAirScale MORANソリューションを供給し、KDDIおよびSoftBankによる5Gの迅速な展開に貢献すると表明している。
AirScale MORANソリューションには無線プラットフォームやベースバンドなどの最新のAirScaleシリーズの製品が含まれる。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、5GのNR方式、LTE方式とNR方式で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)に対応したトリプルモードとなる。
MORANはRANを共有するための技術のひとつで、RANを共有する移動体通信事業者各社がコアネットワークを分離した状態でRANを共有し、移動体通信事業者各社が割当を受けた専用の周波数を使用かつ独立した制御を維持して運用できる。
RANの設置場所と通信設備を共有することで、コストの削減やカバレッジの拡大の迅速化を実現できるため、新技術を効率的かつ効果的に展開する有効な方法と説明している。
KDDIおよびSoftBankが共有するRANに関してはすでにスウェーデンのEricssonもベンダとして選定されたことを発表した。
そのため、KDDIおよびSoftBankは共有するRANの通信設備はNokia Solutions and NetworksおよびEricssonから調達することになる。
なお、KDDIおよびSoftBankはRANに関する業務の効率化とコストの最小化、5Gの地方展開の加速および早期整備を共同で推進することを目的として、折半出資合弁会社の5G JAPANを設立している。
KDDIおよびSoftBankは地方を中心として5G JAPANを通じて共同で5Gを整備する計画である。
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