ノキアとファーウェイの合弁会社が5Gスマホを製品化
- 2021年11月07日
- Android関連
中国のChengdu TD Tech (成都鼎橋通信技術)はスマートフォン「TD Tech N8 Pro」を製品化した。
中国のHuawei Technologies (華為技術)が発売したHUAWEI nova 8 Pro 5G版をベースとして開発したスマートフォンである。
チップセットにはHuawei Technologiesの完全子会社で中国のHiSilicon Technologies (深圳市海思半導体)が開発したHiSilicon Kirin 985を採用している。
TD Tech N8 Proを開発したChengdu TD Techは香港特別行政区のTD Tech Holdingの完全子会社である中国のTD Tech (鼎橋通信技術)の完全子会社となる。
TD Tech Holdingは2003年9月26日に香港特別行政区で設立されており、フィンランドのNokiaとドイツのSiemensの折半出資合弁会社であるNokia Siemens NetworksとHuawei Technologiesが合弁で設立した。
設立時の持分比率はNokia Siemens Networksが51%、Huawei Technologiesが49%である。
TD Tech Holdingは中国の首都・北京市で事業会社として2005年3月24日にTD Techを設立し、社名から分かるように中国が主導して開発した第3世代移動通信システム(3G)の無線方式であるTD-SCDMA方式の発展の推進に努めた。
無線通信技術の研究開発が主力事業で、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式や第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の研究開発も推進している。
さらに2011年11月18日には四川省の省都・成都市で端末事業などを担当するChengdu TD Techを設立した。
NokiaとSiemensの合弁事業の解消に伴い2013年8月7日付けでNokiaはNokia Siemens Networksを完全子会社化し、Nokia Siemens Networksの社名をNokia Solutions and Networksに変更した。
そのため、Chengdu TD Techに対する持分比率は間接的にNokiaが51%、Huawei Technologiesが49%で、NokiaとHuawei Technologiesの合弁会社となっている。
Nokiaの持分比率は過半を超えるが、Nokiaは連結子会社ではなく関連会社として扱う。
Chengdu TD Techはデータ通信専用機器などの端末を製品化したことはあるが、スマートフォンの製品化はTD Tech N8 Proが初めてである。
TD Tech N8 Proは5Gに対応しており、NokiaとHuawei Technologiesの合弁会社が製品化した最初のスマートフォンとなる。
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