オマーンのVodafone Omanが携帯電話サービスを商用化、5Gも導入
- 2022年01月10日
- 海外携帯電話
オマーンのOman Future Telecommunications Companyは同国で3番目の移動体通信事業者(MNO)として新規参入した。
2021年12月30日に移動体通信事業者として携帯通信サービスを商用化しており、音声通話、データ通信、SMSを提供している。
オマーンの移動体通信事業者はOmantelとして携帯通信事業を展開するOman Telecommunications CompanyおよびOoredooとして携帯通信事業を展開するOmani Qatari Telecommunications Companyの2社が存在するため、新規参入に伴い3社体制となる。
Oman Future Telecommunications Companyは2019年9月5日付けで英国(イギリス)のVodafone Groupと業務提携およびブランドライセンス契約を締結しており、Vodafone Groupが保有するVodafoneの商標を使用して携帯通信事業を展開することになった。
資本提携を伴わないVodafone Groupのパートナーマーケットプログラムを適用した業務提携となるため、Vodafone Groupの子会社や関連会社には該当しない。
2021年1月5日にはオマーンのスルターン(国王)が公布した勅令4/2021号に基づき移動体通信事業者として携帯通信事業を行うための免許に相当するクラスIライセンスを取得し、商用化に向けた準備を加速してきた。
そして、2021年12月30日にオマーンの首都・マスカット市に所在するMall of Omanで商用化の式典を開催し、同日に商用化した。
通信方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式および第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入している。
NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しているため、音声通話はLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)を使用する。
NR方式の周波数は700MHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn28である。
オマーンの移動体通信事業者は全社が5Gを商用化したことになる。
Oman Future Telecommunications CompanyはVodafone Groupと技術的な協力も行い、高度な技術を確実に導入するという。
通信設備はスウェーデンのEricssonを採用している。
スポンサーリンク