iPhone SE(第3世代)には日本専用型番のA2782を用意、iPhone XR以来
- 2022年03月13日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleはスマートフォン「iPhonen SE(第3世代)」に日本専用の型番を用意した。
iPhone SE(第3世代)の型番としてA2595、A2782、A2783、A2784、A2785の5種類を用意しており、A2782が日本に限定して販売する日本専用の型番である。
なお、A2784およびA2785は電気的に共通であるが、ほかの型番はそれぞれ電気的に異なるため、iPhone SE(第3世代)のハードウェアとしては4種類が存在し、日本版のA2782は専用のハードウェアとなっている。
Appleが米国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)に提出した資料によると、米国、米領サモア(アメリカンサモア/東サモア)を除く米国の海外領土、カナダ、メキシコ、サウジアラビアで販売する型番であるA2595がメインリファレンスモデルで、A2782はA2595をベースに対応周波数を変更している。
すでにA2782の対応周波数が判明しており、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式はn1/n2/n3/n5/ n7/n8/n12/n20/ n25/n28/n30/n38/ n40/n41/n48/n77/ n78/n79/n66、第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式はB1/B2/B3/B4/ B5/B7/B8/B11/ B12/B13/B17/B18/ B19/B20/B21/B25/ B26/B28/B30/B32/ B34/B38/B39/ B40/B41/B42/ B46/B48/B66に対応する。
A2595からはNR方式のn29/n71およびLTE方式のB14/B29/B71を削除し、B11/B21を追加した。
B11/B21は日本以外の移動体通信事業者(MNO)は導入していないため、日本以外ではB11/B21に非対応でも特に問題はない。
ただ、日本では主要な移動体通信事業者、具体的にはNTT DOCOMOがB21、KDDIと同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)やSoftBankがB11を導入しているため、日本版はB11/B21にも対応したと考えられる。
iPhone SE(第3世代)でB11/B21に対応した唯一の型番が日本版のA2782となっている。
Appleは日本標準時を基準として2016年9月8日に発売し、2016年9月16日に発売したiPhone 7およびiPhone 7 Plusで初めて日本専用の型番を用意した。
しかし、2018年9月13日に発表し、2018年9月21日に発売したiPhone XSおよびiPhone XS Max、2018年10月19日に発売したiPhone XRを最後に日本専用の型番は消滅していた。
そのため、日本専用の型番を準備したiPhoneは発売日を基準としてiPhone XR以来となる。
iPhone SE(第3世代)は日本や米国など30以上の国と地域で2022年3月18日に発売する。
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