日本向けGalaxy A53 5GがFCC通過、NTTドコモ版SC-53Cとau版SCG15を用意
- 2022年03月30日
- docomo-SAMSUNG, KDDI-SAMSUNG
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「SC-53CおよびSCG15」が2022年3月30日付けで米国(アメリカ)の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)の認証を通過した。
FCC IDはA3LSMA536JPNである。
モバイルネットワークはLTE (FDD) B5/B12, LTE (TDD) B41, W-CDMA V, GSM 850/1900で認証を受けている。
Bluetooth、無線LAN、NFCの周波数でも通過している。
無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、周波数は2.4GHz帯と5GHz帯を利用できる。
SC-53CおよびSCG15は未発表端末の型番である。
型番規則からSC-53CはNTT DOCOMO向け、SCG15はKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)向けと分かる。
FCC IDからも判断できるが、FCCが電子ラベルの表示手順として公開した設定画面でモデル名はGalaxy A53 5Gと表示しているため、Samsung Galaxy A53 5Gに該当することは確定している。
SC-53CはGalaxy A53 5G SC-53C、SCG15はauのラインナップでGalaxy A53 5G SCG15として製品化すると思われる。
FCCでは仕様の一部を掲載しており、通信方式はNR (FR1, FDD) n1/n28, NR (FR1, TDD) n41/n77/n78/n79, LTE (FDD) B1/B3/B5/B12/ B18/B19/B21, LTE (TDD) B38/B39/B41/B42, W-CDMA I/V, GSM 850/900/1800/1900に対応する。
SC-53CとSCG15は同一機器としてFCCの認証を取得したため、ハードウェアは共通であるが、過去の事例を考慮すると製品版はソフトウェアの制御によって納入先の移動体通信事業者(MNO)に応じて一部の周波数を無効化する場合があることに留意しておきたい。
FCCの認証を取得時のソフトウェアも異なり、SC-53CはソフトウェアバージョンがA536D、SCG15はA536Jから始まるソフトウェアを搭載している。
本体の製造国はベトナムで、Samsung Electronicsの完全子会社でベトナムのSamsung Electronics Vietnam Thai Nguyenがベトナムのタイグエン省に所在する工場で製造を行う。
日本では移動体通信事業者の製品として展開する予定である。
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