シャープ製の5G SA対応モバイルルータSH-U01が技適通過、試作機か
- 2022年11月08日
- その他モバイル端末
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
SHARP製のNR端末「SH-U01およびW-126」が2021年12月17日付けでオランダのTELEFICATIONを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得していたことが分かった。
工事設計認証番号は201-210933である。
携帯通信網はNR (FR1, FDD) n3/n28, NR (FR1, TDD) n41/n77で認証を受けている。
無線LANの周波数でも通過しており、無線LANは2.4GHz帯と5GHz帯の周波数を利用できる。
SH-U01およびW-126は未発表端末の型番である。
SH-U01およびW-126は同一機器の扱いで工事設計認証を通過している。
工事設計認証で通過した携帯通信網の周波数からKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)もしくはSoftBank Corp.向けと推測できる。
W-126はSoftBank Corp.向けのメーカー型番であるため、少なくともSoftBank Corp.向けに開発していたことは確実と思われる。
第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式で工事設計認証を通過したが、アンカーバンドとして機能する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式では工事設計認証を通過していない。
そのため、NR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成に対応しており、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成には非対応と考えられる。
認証情報はTELEFICATIONの公式ウェブサイトでも公開しており、製品の説明としてMobile Routerと記載しているため、モバイル無線LANルータであることが分かる。
工事設計認証を通過してから1年近く経過しても製品化していないため、試作機など一般販売を行わない端末であることも十分に想定できる。
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