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韓国のKT CorporationがVoNRの試験サービスを開始



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるKT Corporationは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式で音声通話を行うVoNR (Voice over NR)の試験サービスの提供を開始したと発表した。

700人のKT Corporationの従業員を対象にVoNRの試験サービスを提供する。

韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S22シリーズのスマートフォンを利用するKT Corporationの従業員が対象となる。

従業員から品質などのフィードバックを集め、VoNRの商用化に向けた準備を進める。

KT CorporationはNR方式の導入当初は無線アクセスネットワーク(RAN)構成として第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。

2021年7月15日にはNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成も商用化した。

韓国では最初にSA構成を商用化した移動体通信事業者となった。

SA構成で音声通話を提供する方法としてはLTE方式で音声通話を行うVoLTE (Voice over LTE)に切り替えるEPSフォールバックもしくはVoNRが存在する。

KT CorporationはSA構成の導入当初はEPSフォールバックを採用することになった。

VoNRの商用化に向けた準備を進めているが、商用化する時期は案内していない。

NR方式の周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の3.5GHz帯とミリ波(mmWave)の28GHz帯を使用していたが、28GHz帯は割当の取り消しを受けたため、3.5GHz帯を使用する状況となっている。

3.5GHz帯のNR BandはFR1のn78となる。

そのため、VoNRはn78で運用していることになる。

5Gの通信設備の製造元はSamsung Electronics、韓国のEricsson-LG、フィンランドのNokia Solutions and Networksである。

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