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フィリピン、SIM登録期限を延長



フィリピンの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信技術省(Department of Information and Communications Technology:DCIT)はSIMカードの利用に係る登録の期限を延長したことが分かった。

フィリピンでは2022年10月10日付けで大統領が共和国法11934号(SIMカード登録法)に署名したことで共和国法11934号が成立した。

共和国法11934号の成立に伴いSIMカードの利用には氏名などの各種情報の登録を義務化することになった。

2022年12月27日に登録の手続きの受け付けを開始しており、当初の期限は2023年4月26日に設定していた。

しかし、2023年4月23日時点で登録を完了した回線数は8,284万5,000件で、全体の49.31%と半数に満たない状況となっていた。

そのため、情報通信技術省の判断で2023年7月25日まで期限を延長することで決定した。

なお、当初より情報通信技術省の判断で期限を延長する場合があることは公表されていた。

2023年4月26日までに登録を完了していない回線は携帯通信サービスの利用に制限が発生する。

2023年7月25日までに登録を完了した場合は制限が解除される。

2023年4月23日時点の移動体通信事業者(MNO)別の登録の状況も判明している。

Smart Communicationsが3,995万件、Globe Telecomが3,709万9,000件、DITO Telecommunityが579万6,000件である。

それぞれ各社の加入件数の60.25%、42.77%、38.73%に相当する。

Smart Communicationsは60%を上回るが、Globe TelecomおよびDITO Telecommunityは当初の期限の直前でも40%前後にとどまることが分かる。

登録の手続きは各社の公式ウェブサイトで行える。

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