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韓国でO-RAN準拠の試験機関Korea OTICを開設



韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)はKorea OTICを開設したと発表した。

2023年12月6日にKorea OTICの開所式を開催して運営を開始している。

韓国情報通信技術協会(Telecommunications Technology Association:TTA)を代表に韓国電子通信研究院(Electronics and Telecommunications Research Institute:ETRI)と共同で運営する。

韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecom、KT Corporation、LG Uplusも共同で運営する機関として参加する予定である。

韓国知能情報社会新興院(National Information Society Agency:NIA)は提携者として運営に参画することになる。

O-RAN ALLIANCEが定めた標準仕様であるO-RAN仕様に基づき基地局を構成する通信設備の試験や認証を行う機関がOTICで、韓国ではKorea OTICとして開設することになった。

韓国情報通信技術協会と韓国電子通信研究院は2023年4月からKorea OTICの開設に向けて韓国の京畿道城南市と大田広域市で試験環境を構築および運営計画を確立するなど準備を進め、2023年10月にO-RAN ALLIANCEから最終的な運営に係る承認を得た。

O-RAN仕様に準拠した中立的でオープンな相互接続の検証環境を提供するほか、通信設備の試験を実施してO-RAN仕様への適合を確認して認証を行う。

韓国では中小のベンダがO-RAN仕様に準拠した通信設備の開発を進めているが、製品化や国際展開には他社の通信設備と相互接続が保証される必要があるため、韓国国外のOTICでO-RAN仕様への適合を確認して認証を取得してきた。

韓国国外のOTICを活用する場合は多くの時間と費用を要するため、中小のベンダは韓国でもOTICの開設が必要と提起しており、韓国政府が費用面で協力してKorea OTICを開設することが決定した。

Korea OTICの開設に伴い韓国国内でO-RAN仕様に準拠するための試験や認証を無料で行える。

試験環境はメインの城南市と大田広域市の2か所に構築している。

城南市の拠点は韓国情報通信技術協会、大田広域市の拠点は韓国電子通信研究院が運営する。

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