ベトナムの5G向け周波数、合計落札額は10兆ベトナムドン超に
- 2024年04月11日
- 海外携帯電話
ベトナムの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)の傘下機関である無線周波数管理局(Authority of Radio Frequency Management:ARFM)は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の落札額を発表した。
無線周波数管理局は2024年3月に周波数オークションを行い、ベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)が2.5GHz帯、ベトナムのVietnam Posts and Telecommunications Group (ベトナム郵政電気通信グループ:VNPT)が3.7GHz帯の取得に成功している。
周波数範囲は2.5GHz帯が2500~2600MHz、3.7GHz帯が3700~3800MHzである。
2.5GHz帯は第4世代移動通信システム(4G)以降の無線方式、3.7GHz帯は5G以降の無線方式の導入を認めるため、2.5GHz帯は4Gおよび5G向け周波数、3.7GHz帯は5G向け周波数となる。
落札額は2.5GHz帯が7兆5,330億ベトナムドン(約462億円)、3.7GHz帯が2兆5,810億ベトナムドン(約158億円)、合計で10兆1,140億ベトナムドン(約620億円)に達した。
情報通信省は落札者の財務的義務の履行を確認後に5Gの免許を交付する予定という。
なお、2.5GHz帯では4Gの無線方式の導入も認めているが、基本的には5Gの無線方式の導入を想定して割当した事実上の5G向け周波数であるため、同時に5Gの免許を交付する。
2.5GHz帯はViettel Groupの支店でベトナムの移動体通信事業者(MNO)であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Group、3.7GHz帯はVietnam Posts and Telecommunications Groupの完全子会社でベトナムの移動体通信事業者であるVNPT VinaPhone Corporationが5Gの展開で活用する計画である。
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