米T-Mobile USA、2.5GHz帯の5Gを高速化
- 2024年04月14日
- 海外携帯電話
米国(アメリカ)のT-Mobile USの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるT-Mobile USAは2.5GHz帯の帯域幅を拡張してUltra Capacity 5Gの通信速度とパフォーマンスを向上すると発表した。
2024年3月上旬より2.5GHz帯でUltra Capacity 5Gの通信速度とパフォーマンスを向上するための作業を進めている。
T-Mobile USAはT-Mobile USの完全子会社で米国のT-Mobile Licenseを通じてAuction 108で2.5GHz帯を追加で取得している。
T-Mobile LicenseはAuction 108では2,724郡で7,156件の免許を3億432万5,290米ドル(約466億4,546万円)で取得しており、T-Mobile USAはT-Mobile LicenseがAuction 108で取得した2.5GHz帯の利用を開始することで、2.5GHz帯の帯域幅を拡張する。
なお、2.5GHz帯の帯域幅の拡張の有無や拡張後の帯域幅および通信速度は郡によって異なる。
T-Mobile USAは第5世代移動通信システム(5G)としてUltra Capacity 5GおよびExtended Range 5Gを展開している。
Ultra Capacity 5Gは2.5GHz帯、24GHz帯、28GHz帯、39GHz帯で広い帯域幅を確保して提供しており、高速大容量通信を実現する。
24GHz帯、28GHz帯、39GHz帯では面的な整備が困難であるが、2.5GHz帯では面的な整備も行えるため、2.5GHz帯はUltra Capacity 5Gの主力の周波数となっている。
Extended Range 5Gは600MHz帯の低い周波数で提供しており、帯域幅は狭く高速大容量通信は実現できないが、広いカバレッジを確保できる。
機種によって表示は異なるが、T-Mobile USAが正規に取り扱う携帯端末ではUltra Capacity 5Gを利用時は5GUC、Extended Range 5Gを利用時は5Gと表示する場合がある。
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