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COMPUTEX 2024会場、携帯電話各社が黄金バンドで5G整備



台湾の台北市で開催したCOMPUTEX TAIPEI 2024 (2024年台北国際電脳展)の会場ではすべての台湾の移動体通信事業者(MNO)が第5世代移動通信システム(5G)を整備していることを確認した。

COMPUTEX TAIPEI 2024と併催するInnoVEX 2024の会場は台北市南港区に所在する台北南港展覧館1館および2館の1階と4階で、いずれも屋内に5Gの無線方式であるNR方式の基地局を開設している。

基地局を構成する無線装置を確認すると、Chunghwa Telecom (中華電信)は1館の1階でスウェーデンのEricsson製のAIR 3219 B42、それ以外ではEricsson製のAIR 3227 B42を使用していた。

Far EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)はすべてEricsson製のAIR 3239 B78Qである。

Taiwan Mobile (台湾大哥大)は2館の4階でフィンランドのNokia Solutions and Networks製のAWHQE AirScale mRRH 4T4R、それ以外ではNokia Solutions and Networks製のAEQZ AirScale MAA 32T32Rを確認できた。

いずれも周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の3.5GHz帯で、NR BandはFR1のn78として運用する。

台湾では3.5GHz帯を黄金バンドと呼称しており、高速通信とカバレッジを両立できる5G向け周波数として重要視している。

台湾の移動体通信事業者は5G向けにミリ波(mmWave)の28GHz帯も保有するが、台湾で正規に発売した28GHz帯の5Gに対応したスマートフォンは2機種にとどまるほか、カバレッジの確保も容易ではない。

そのため、COMPUTEX TAIPEI 2024を含めた多くの大規模なイベントを開催する台北南港展覧館で3.5GHz帯の5Gを整備することは最も適切な判断と考えられる。

AWHQE AirScale mRRH 4T4R以外はMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置であるが、AWHQE AirScale mRRH 4T4Rはアンテナ分離型無線装置となる。

台湾では3.5GHz帯の5GはMassive MIMOに対応したアンテナ一体型無線装置の導入率が高いため、AWHQE AirScale mRRH 4T4Rは台湾では珍しい存在と言える。

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