ブルネイ・ダルサラームでUNNの5Gを試す、ProgresifのプリペイドSIMで
ブルネイ・ダルサラームで第5世代移動通信システム(5G)を試した。
ブルネイ・ダルサラームでは唯一の移動体通信事業者(MNO)であるUnified National Networksが5Gを整備するが、Unified National Networksは卸売専業の移動体通信事業者であるため、5Gを含む携帯通信サービスを利用する場合はUnified National Networksから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)の携帯通信サービスに加入する。
Unified National Networksから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者はProgresif、Datastream Digital、Imagineの3社で、いずれも2023年6月22日に5Gの提供を開始したが、プリペイドプランではProgresifの1社が5Gに対応するため、プリペイドSIMカードで5Gを利用する場合はProgresifを選択する必要がある。
Progresifが提供するプリペイドプランではYO! Prepaidが5Gに対応しており、必要に応じてデータ通信を利用できるデータアドオン、音声通話とSMSを利用できる通話テキストアドオン、データ通信、音声通話、SMSを含む自動更新コンボパックを選択できる。
筆者は有効期間が7日間で、データ通信容量が20GBのデータアドオンを購入した。
料金は35ブルネイドル(約4,100円)で、3GBのデータ通信容量が追加で付与されるため、合計で23GBを利用できることになる。
Unified National Networksは5Gの無線方式としてNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数および帯域幅は700MHz帯の20MHz幅*2、1.8GHz帯の20MHz幅*2、3.5GHz帯の100MHz幅を使用しており、NR BandはそれぞれFR1のn28、n3、n78となる。
米国(アメリカ)のApple製のiPhone 15 Pro (A3101)で5Gを試したところ、ブルネイ・ダルサラームの首都・バンダルスリブガワン市の市街地やセリア町では概ねn78で整備しており、下りの通信速度は実測で1Gbpsを超えることも多く、5Gの高速通信を利用できた。
一方、バンダルスリブガワンの市街地以外やバンダルスリブガワン市とセリア町を結ぶ熱帯雨林を貫く道路ではn28やn3で整備していることも多く、通信速度は基本的には4Gと大きく変わらない。
バンダルスリブガワン市の市街地やセリア町では5Gの高速通信を利用できたため、ブルネイ・ダルサラームではProgresifのYO! Prepaidを選択する価値は十分に高いと考えている。
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