KDDIが2Gと3Gを終了する国や地域を掲載、国際ローミングで注意
KDDIは第2世代移動通信システム(2G)と第3世代移動通信システム(3G)の両方を終了する国および地域をauの公式ウェブサイトで掲載した。
KDDIの携帯通信サービスで提供する国際ローミングでは無線方式は2GのGSM方式、3GのW-CDMA方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を利用している。
しかし、海外の一部の国および地域では現地の移動体通信事業者(MNO)がGSM方式もしくはW-CDMA方式を順次終了する。
GSM方式とW-CDMA方式の両方を終了した国および地域ではLTE方式で音声通話を行うVoice over LTE (VoLTE)で音声通話を利用することになるが、VoLTEローミングに非対応の機種では現地で音声通話、SMS、データ通信すべて利用できなくなるという。
GSM方式とW-CDMA方式の両方を終了する国および地域で国際ローミングを引き続き利用する場合はVoLTEローミングに対応した機種を用意する必要がある。
KDDIは2024年5月27日時点でGSM方式とW-CDMA方式の両方を終了する国および地域も掲載している。
現地の移動体通信事業者の都合で時期が変更となる場合があると付け加えたうえで、海外領土を除く米国(アメリカ)は2024年4月に提供を終了、台湾は2024年6月に終了する予定、シンガポールは2024年7月に終了する予定という。
KDDIが掲載した情報からは一部で変更が発生しており、海外領土を除く米国では全国的な移動体通信事業者としてはAT&T Mobilityが2016年1月1日にGSM方式、2022年2月22日にW-CDMA方式、T-Mobile USAが2022年7月1日にW-CDMA方式を終了した。
T-Mobile USAは2024年4月2日にGSM方式を終了する予定を発表していたが、GSM方式の終了を延期しており、新たなGSM方式の終了日は未定で、2024年4月2日以降もGSM方式の提供を継続している。
ほかに台湾では2017年6月30日に一部の移動体通信事業者と一部の地域を除いて原則としてGSM方式を終了しており、2024年6月30日に全社が原則としてW-CDMA方式を終了する予定である。
シンガポールではGSM方式やW-CDMA方式の導入実績がないSIMBA Telecomを除いて全社が原則として2017年4月1日にGSM方式を終了しており、2024年7月31日にはW-CDMA方式も終了する。
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