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オランダの携帯電話事業者3社が3.5GHz帯を取得、高速な5Gを導入へ



オランダの政府機関である経済気候政策省(Ministerie van Economische Zaken en Klimaat)の傘下機関であるデジタルインフラストラクチャ検査局(Rijksinspectie Digitale Infrastructuur)は携帯通信向けに3.5GHz帯の割当を完了した。

対象の周波数は3.5GHz帯で、周波数範囲は3450~3750MHzである。

周波数オークションの形式で周波数の割当を行い、オランダの移動体通信事業者(MNO)であるKPN、Odido Netherlands、Vodafone Libertelが周波数の取得に成功している。

KPNは3650~3750MHz、Odido Netherlandsは3550~3650MHz、Vodafone Libertelは3450~3550MHzを取得しており、3社とも100MHz幅ずつ確保したことになる。

KPN、Odido Netherlands、Vodafone Libertelはデジタルインフラストラクチャ検査局が許可証を発行後に3.5GHz帯の利用を開始する。

2024年夏には3.5GHz帯の利用を開始できる見込みという。

許可証の有効期間は2040年12月31日までとなる。

デジタルインフラストラクチャ検査局は3.5GHz帯を第5世代移動通信システム(5G)の展開で活用することを期待している。

3.5GHz帯を5Gの展開に不可欠で最も重要な周波数のひとつとして位置付け、高速な5Gを展開できると強調した。

これまでに、オランダでは2020年4月28日にVodafone Libertel、2020年7月28日にKPNおよびOdido Netherlandsが5Gを商用化したが、KPNおよびOdido Netherlandsは700MHz帯の10MHz幅*2、Vodafone Libertelは1.8GHz帯の20MHz幅*2で5Gの無線方式であるNR方式を運用する。

そのため、5Gでも通信速度は第4世代移動通信システム(4G)と変わりない。

なお、Vodafone Libertelは世界で初めて1.8GHz帯でNR方式を導入した移動体通信事業者となった。

広い帯域幅を確保した3.5GHz帯を5Gの展開で活用することで、高速な5Gの導入を期待できる。

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