フランスのOrange、パリ五輪に合わせプライベート5Gを展開
- 2024年08月03日
- 海外携帯電話
フランスの移動体通信事業者(MNO)であるOrangeはフランスの首都・パリ市を中心として開催する第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の主要な会場などでプライベート5Gを展開すると公表した。
既存の商用の第5世代移動通信システム(5G)を補完する目的でプライベート5Gを展開するという。
プライベート5Gでは無線方式としてNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成で運用する。
コアネットワークは5G向けの5GCを使用することになる。
スタッド・ド・フランス、ベルシー・アリーナ、パリ・ラ・デファンス・アリーナ、セーヌ川沿いの道路、マルセイユ・マリーナでプライベート5Gを整備する計画である。
プライベート5Gは少なくとも放送局が活用することを公表しており、高速で安定した上りの通信速度、超低遅延、優れたセキュリティを保証するという。
Orangeは通信事業者としては独占的に第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)でプレミアムパートナーおよび公式サプライヤを務めており、Orangeの技術的専門的知識を大会運営や中継に提供すると表明している。
なお、Orangeは5GCのベンダとしてフィンランドのNokia Solutions and Networksを採用した。
NR方式の無線装置のベンダはスウェーデンのEricssonおよびNokia Solutions and Networksを採用しており、地域によってEricssonとNokia Solutions and Networksを使い分けている。
パリ市ではEricssonを使用していることを公表している。
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