マレーシアのDigital Nasional、Telekom Malaysiaとの株式取得合意を破棄
- 2024年08月28日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるDigital NasionalはマレーシアのTelekom Malaysiaと締結した株式取得合意を破棄したことが分かった。
Digital NasionalとTelekom Malaysiaは2023年12月1日付けでTelekom MalaysiaがDigital Nasionalの株式を取得することを定めた株式取得合意を締結していた。
Telekom Malaysiaでは株式取得合意に基づくDigital Nasionalの株式の取得を実行するためには株主の承認を必要とした。
しかし、当初の期限である2024年8月21日までに株主の承認を得られず、Digital Nasionalに対して追加の時間を求めていた。
Digital NasionalはTelekom Malaysiaの要求を拒否するとともに、株式取得合意の終了を通知しており、事実上の株式取得合意の破棄となった。
マレーシアでは5Gの整備で単一卸売網を採用した。
そのため、マレーシア政府が設立したDigital Nasionalが卸売専業の移動体通信事業者としてマレーシアで唯一の5Gを構築できる。
マレーシアの既存の移動体通信事業者が5Gを提供するためにはDigital Nasionalとアクセス合意を締結したうえで、Digital Nasionalから5Gの卸提供を受ける必要がある。
Telekom Malaysiaは完全子会社でマレーシアの移動体通信事業者であるTM Technology Servicesを通じて携帯通信事業を行う。
Digital NasionalとTelekom Malaysiaの株式取得合意は終了したが、株式取得合意を終了後も両社のアクセス合意は引き続き有効である。
TM Technology ServicesはDigital NasionalとTelekom Malaysiaが締結したアクセス合意に基づき5Gの提供を継続する。
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