北朝鮮の青松や馬頭山、フォルダブルスマホを製品化
- 2024年09月08日
- DPRK
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)でChongsong (青松)およびMadusan (馬頭山)が折り畳めるフォルダブルディスプレイを搭載したフォルダブルスマートフォンを製品化した。
2024年6月に北朝鮮の政府機関である朝鮮中央放送委員会(The Radio and Television Broadcasting Committee of the Democratic People’s Republic of Korea:KRT)が運営する朝鮮中央テレビジョン(Central Television:KCTV)の放送や北朝鮮のForeign Languages Publishing Hose of the DPRK (朝鮮民主主義人民共和国外国文出版社)が掲載した情報から判明している。
Chongsongは運営主体の事業体の名称は掲載していないが、商標は青々と茂る松の木に由来する。
常緑で厳寒の真冬も青々と茂る松の木からは強い生命力を感じられ、剛毅な人民を象徴するとして国樹に制定しており、国樹に制定した2015年以降は国家象徴と位置付けている。
朝鮮語(平壌文化語)では国樹を松と案内しているが、日本では一般に松はマツ科マツ属の植物の総称で、国樹に制定した種の学名はPinus densifloraと明確化しているため、和文で表記する場合は厳密には標準和名がアカマツの種が国樹となる。
フォルダブルスマートフォンは縦折りの形状を採用しており、Blackviewとして携帯端末事業を行う香港特別行政区のDOKE COMMUNICATION (HK) (多科通訊(香港))がODMとして機能した。
Madusanは北朝鮮の馬頭山経済連合会(Madusan Economic Federation)が展開する。
商標は北朝鮮の平安南道に位置する山に由来しており、船舶の名称でも使われるなど人民に親しまれる山となっている。
フォルダブルスマートフォンはMadusanも縦折りの形状を採用しており、中国のShenzhen DOOGEE Hengtong Technology (深圳市道格恒通科技)がODMとして機能している。
通信関連やソフトウェア以外の仕様は基本的にODMが開発したリファレンスモデルの仕様に準ずることになる。
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