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韓国3キャリアのブロードバンドLTE-A競争が本格化へ、通信速度は3倍速の下り最大225Mbpsに高速化



韓国の移動体通信事業者3社によるブロードバンドLTE-Aの競争が本格化する見通しである。

これまで2011年7月にSK TelecomとLG U+が同時期にLTEサービスを開始して以降、VoLTEをSK TelecomとLG U+の3社が同時期に、LTE-AdvancedをSK TelecomとLG UU+がほぼ同時期に導入して競争を繰り広げてきた。

そして、2014年6月にSK TelecomがブロードバンドLTE-Aの導入によって、再び3社の競争が激化する模様である。

ブロードバンドLTE-Aは連続した20MHz幅を使用するブロードバンドLTEの帯域を含めたキャリアアグリゲーションで、20MHz幅と異なる帯域の10MHz幅を束ねて計30MHz幅の状態で利用する。

キャリアアグリゲーションは異なる帯域を束ねて利用する技術で、LTE-Advancedの主要な技術となっている。

商用化されているキャリアアグリゲーションでは束ねるのは下りのみとなり、導入当初のブロードバンドLTE-Aもそのようになる見通しである。

ブロードバンドLTEの帯域をメインとして下りのみを束ね、通信速度はLTE UE Category 6に対応した端末で下り最大225Mbps/上り最大50Mbpsを実現すると思われる。

韓国移動体通信事業者各社は下記の帯域でブロードバンドLTE-Aを提供する。

– SK Telecom:FDD-LTE 1800(B3) MHz 20MHz幅 + FDD-LTE 850(B5) MHz 10MHz幅, CA_3-5
– KT:FDD-LTE 1800(B3) MHz 20 MHz幅 + FDD-LTE 900(B8) MHz 10MHz幅, CA3-8
– LG U+:FDD-LTE 2600(B7) MHz 20MHz幅 + FDD-LTE 850(B5) MHz 10MHz幅, CA_3-7

韓国では最初にSK Telecomは2014年6月19日にブロードバンドLTE-Aを開始することが有力視されている。

SK Telecomは2014年6月19日に新サービスの記者会見をソウル市内で開催する予定で、これまでと同じように発表と同日に商用サービスを開始すると見られている。

また、KTやLG U+もすぐにブロードバンドLTE-Aを開始できる状態であることを明かしている。

特にKTは干渉問題でLTE-Advancedを提供できなかった影響でブロードバンドLTEは唯一先行して開始できたものの、LTEサービスの開始、VoLTEの開始、LTE-Advancedの開始は他社より遅れて開始することになっている。

ブロードバンドLTE-Aも帯域割り当て時の条件に2014年7月から提供可能となっているのであるが、今回はもう一つ条件として他社が開始すればKTも開始して良いとの条件が含まれているのである。

すなわち、SK TelecomやLG U+が開始すれば、KTも同時に開始することができる。

対応端末はSamsung ElectronicsがLTE UE Category 6に対応したSM-G906S、SM-G906K、SM-G906LをそれぞれSK Telecom向け、KT向け、LG U+向けに準備しており、端末側の環境は整っている。

導入当初のLTEサービスは下り最大75Mbpsであったため、それの3倍ということで各メディアは揃って“3倍速の高速通信サービス”と持ち上げており、消費者からの注目も高まっている。

韓国のモバイルデータ通信サービスで通信速度が高速化されるのはSK Telecomが下り最大150MbpsのLTE-Advancedを導入してから約1年ぶりとなる。

再び韓国最大の移動体通信事業者であるSK Telecomが先導することになる見通しで、SK TelecomがブロードバンドLTE-Aの開始を皮切りに3社によるブロードバンドLTE-A競争が本格化するのは間違いなさそうである。

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