ニュージーランドのOne NZ、Starlink衛星直接通信を商用化
- 2024年12月24日
- 海外携帯電話
![](http://blogofmobile.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/12/spacex-220x165.jpg)
ニュージーランドの移動体通信事業者(MNO)であるOne New Zealand Groupは米国(アメリカ)のSpaceXとして事業を行うSpace Exploration Technologies Corp.と協力してDirect to Cellによる衛星と携帯端末の直接通信を商用化した。
サービスの名称をOne NZ Satellite TXTとして2024年12月19日にニュージーランド全土で提供を開始している。
Space Exploration Technologies Corp.が運用するDirect to Cellの機能を備えたStarlinkの衛星を利用して提供する。
サービスリンクの無線方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で、周波数は1.8GHz帯である。
バンド番号はBand 3として運用することになる。
衛星と携帯端末の直接通信を利用時は携帯端末で表示する通信事業者名がOne NZ SpaceXとなる。
当初はSMSに対応しており、音声通話とデータ通信は将来的に提供する。
初期の試験では概ね3分以内にSMSを送受信できたが、状況に応じて10分以上を要する場合があるという。
将来的には1分程度に改善する見込みである。
商用化の時点では対象の携帯端末と料金プランを限定している。
対象の携帯端末は中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X8 Pro、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S24 Ultra、Samsung Galaxy Z Flip6、Samsung Galaxy Z Fold6の4機種となっている。
対象の料金プランは個人向けおよび法人向けの特定のポストペイドプランで、追加料金なしでOne NZ Satellite TXTを利用できる。
Space Exploration Technologies Corp.は世界の複数の国で移動体通信事業者とDirect to Cellに係る商業契約を締結しているが、全国的に商用化した事例はOne New Zealand Groupが初めてとなる。
スポンサーリンク