ベトナム公安省傘下のGmobile、外国人に対するSIMの販売を終了

ベトナムの仮想移動体通信事業者(MVNO)でGmobileとして携帯通信事業を行うGtel – Mobileは外国人に対するSIMの販売を終了していたことが分かった。
過去には外国人に対してSIMを販売していたが、ベトナムの首都・ハノイ市に所在するGtel – Mobileの本社に併設する直営店で外国人に対するSIMの販売を終了したことを確認できた。
Gtel – Mobileはベトナムの政府機関である公安省(Ministry of Public Security:MPS)が所有するGlobal Technology – Telecommunications Corporationの子会社である。
公安省の主導のもとで公安分野で要求される通信要件を満たし、国家安全保障、社会秩序、公共安全の確保に資する目的で設立した経緯がある。
小規模に携帯通信事業を行うGtel – Mobileでは当初より外国人の顧客は極めて少なく、さらに近年は公安省の傘下機関を顧客として重視する傾向を強めている。
限られた経営資源を公安分野の顧客に集中する目的で外国人に対するSIMの販売を終了したと思われる。
なお、Gtel – Mobileは移動体通信事業者(MNO)として携帯通信事業に参入した。
しかし、第2世代移動通信システム(2G)の終了に伴い携帯通信網を停波して仮想移動体通信事業者(MVNO)に転換している。
仮想移動体通信事業者としてはベトナムの移動体通信事業者であるVNPT VinaPhone CorporationおよびMobiFone Corporationと協力する。
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