タイのTrue、バンコク都のビル倒壊現場に5G移動基地局車を派遣
- 2025年03月31日
- 海外携帯電話

タイの移動体通信事業者(MNO)でTrueおよびdtacとして携帯通信事業を行うTrue Move H Universal Communication (TUC)は同国の首都・バンコク都(クルンテープ都)で発生した高層建築物の倒壊を受けて移動基地局車を派遣したと発表した。
2025年3月28日に隣国のミャンマー(ビルマ)のザガイン地方域(サガイン地方域)を震源とする大規模な地震が発生しており、バンコク都内でも一部の建築物に被害が確認されている。
バンコク都のチャトゥチャック区では建築中の高層建築物が倒壊したため、警察および救援機関による救援活動が行われている。
True Move H Universal Communicationは警察および救援機関の効率的な通信の確保および余震に対応できる通信システムの構築などを目的として救援活動を行う地区の周辺に移動基地局車を派遣することになった。
派遣した移動基地局車は2台である。
移動基地局車では第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式も運用している。
NR方式の無線装置は中国のHuawei Technologies (華為技術)製のMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置で、型番はAAU5639w 2600Aとなる。
移動基地局車のほかに技術陣のチームも編成して派遣しており、使用状況に応じたパラメータの調整などを担う。
なお、救援活動を行う地区はタイのMass Rapid Transit Authority of Thailand (MRTA)が所有するカンペーンペット駅から北に約400mのカンペーンペット2通り沿いの地区である。
ネットワークオペレーションセンターでも対応しており、人工知能(AI)を活用して24時間体制で携帯通信網を管理するという。
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