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大連で中国鉄通(China TieTong)が提供する900MHz帯のGSM-Rを検出してきた



中国の大連市を訪問した際に、中国の移動体通信事業者であるChina TieTong Telecommunications(中国鉄通:通称China TieTong)が提供するGSM-R方式を検出したのでメモ程度に記載しておく。

China TieTong Telecommunicationsは旧称がChina Railway Communication(通称China Railcom)で、現在はChina Mobile(中国移動)の完全子会社となっており、900MHz帯のGSM-R方式を提供している。

GSM-R方式はGSM-Railwayを意味しており、国際鉄道連合がGSM方式をベースとして列車運行業務における利用に適するよう開発した。

音声通話やGPRS方式によるパケット通信はもちろんのこと、時速500kmでの通信も可能としている。

欧州では複数の鉄道会社が採用するが、中東など西アジア地域を含むアジアでは中国とサウジアラビアのみで採用されている。

中国ではChina TieTong Telecommunicationsの1社が採用しており、西寧-拉薩を結ぶ青蔵鉄道でGSM-R方式を導入していることを正式に明らかにしている。

ところが、大連市内に位置する中国国鉄瀋大線・沙河口駅付近でChina TieTong TelecommunicationsのGSM-R方式を拾うことができた。

一般的に出回っているGSM方式に対応した複数の端末でGSM-R方式を捕捉できることを確認した。

PLMN番号は460-20、通信方式はGSM方式として認識、周波数は900MHz帯を使用している。

なお、検出地点からは数km以内に複数の路線・駅が存在しており、中国国鉄・瀋大線で利用しているとは限らず、調査してみると大連-哈爾浜を結ぶ中国国鉄・哈大旅客専用線でGSM-R方式を導入しており、Huawei Technologies(華為技術)がネットワークを構築しているという。

列車運行業務における利用を目的として開発されただけに極寒地域や高速運航にも耐えられるため、青蔵鉄道や中国国鉄・哈大旅客専用線のようなハードな環境において採用が進んでいると考えられる。

他にもGSM-R方式を採用している路線があるので、中国を訪問した際には探してみると面白いかもしれない。

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