アゼルバイジャンがアルメニアにおけるAltelのローミング対象にKarabakh Telecomがリストされて反発
- 2015年01月24日
- 海外携帯電話
アゼルバイジャン外務省はカザフスタンの移動体通信事業者でKazakhtelecom傘下のAltelの国際ローミング対象の移動体通信事業者にKarabakh Telecomがアルメニアの移動体通信事業者としてリストされたことに反発していることが分かった。
Karabakh Telecomは実質的にアゼルバイジャンから独立状態にあるナゴルノ・カラバフのみで提供する移動体通信事業者である。
ナゴルノ・カラバフは国際的にはアゼルバイジャン領土と見做されているが、多くのアルメニア人が居住しており、アルメニアは軍を駐留させるなど、アゼルバイジャンとアルメニアが対立する要因にもなっている。
そこで、アルメニアにおけるAltelの国際ローミング対象となる移動体通信事業者にKarabakh Telecomがリストされたことでアゼルバイジャン外務省が反発しており、ナゴルノ・カラバフはあくまでもアゼルバイジャンの領土であることを改めて示すとともに、適切な処置を取るよう在カザフスタン・アゼルバイジャン大使館を通じて抗議している。
なお、現時点でもAltelの国際ローミング対象の一覧にはKarabakh Telecomがアルメニアの移動体通信事業者として掲載されている。
Karabakh TelecomはPLMN番号が283-04で国番号としてはアルメニアの番号が与えられており、政治的な見解を抜きにするとアルメニアの移動体通信事業者として問題ない状態ではある。
一方でKarabakh Telecomも動きを見せており、アルメニアにおける国際ローミング料金を改定し、あくまでもKarabakh Telecomはナゴルノ・カラバフの移動体通信事業者であり、アルメニアの移動体通信事業者ではないことをアピールするとともに、アルメニアにおける国際ローミング料金を引き下げることで、よりナゴルノ・カラバフの多くを占めるアルメニア人がアルメニアを訪問した際の負担を減らすような動きを見せている。
なお、Karabakh Telecomの利用者はアルメニアにおける国際ローミングではBeeline ArmeniaまたはVivaCell-MTSのネットワークを利用する。
NewsAze
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