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フィリピンにおける2014年のスマートフォン出荷シェアはCherry Mobileがトップに



調査会社であるIDCはフィリピンにおける2014年の携帯電話出荷台数に関する調査結果を発表した。

フィリピンでは2014年に2,680万台の携帯電話が出荷されており、そのうちスマートフォンは47%となり、携帯電話全体におけるスマートフォンの割合は2013年の24%から大幅に上昇した。

年間を通してはスマートフォンの割合がフィーチャーフォンの割合を下回るが、2014年第3四半期には初めてスマートフォンの割合がフィーチャーフォンの割合を上回っている。

東南アジアにおけるスマートフォンの市場規模はインドネシア、タイに次いでフィリピンが3番目の規模に成長している。

一方で、フィーチャーフォンの市場規模はシンガポール、マレーシア、タイに次いで4番目となっている。

2014年のスマートフォン出荷シェアも判明している。

トップはCherry Mobileブランドで展開するフィリピンのCosmic Technologiesで、シェアを21.9%としている。

2位は韓国のSamsung Electronicsで、13.3%となっている。

3位はMyPhoneブランドで展開するフィリピンのMySolid Technologies and Devicesで11.2%、4位は中国のLenovo Mobile Communication Technology(聯想移動通信)で6.5%、5位はTorqueブランドで展開するフィリピンのTopstrasse Globalで4.8%、その他が42.3%である。

Cosmic Technologiesは2位のSamsung Electronicsと差をつけて首位となっており、多くの支持を得ていることが分かる。

フィリピンには複数の地場ブランドが存在しており、フィリピンの地場ブランドを纏めたシェアは57%に達し、2013年の49%から増加している。

2014年には中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)やXiaomi Technology(小米科技)がフィリピン市場に参入したが、中国のブランドは全体の15%に留まり、しかも2013年の16%からシェアを落とすなど低調な状況となっている。

複数の中国のブランドが参入してフィリピンの地場ブランドにとってはライバルが増えたが、トップ5にはCosmic Technologies、MySolid Technologies and Devices、Topstrasse Globalといったフィリピンの地場ブランド3社が入るなど地場ブランドの勢いは増している。

低価格帯のスマートフォンの需要が高いフィリピンでは、フィリピンの地場ブランドが低価格帯のスマートフォンだけでも多様なラインナップを展開し、またオンラインおよびオフラインで多くの販売チャネルを保有しており、これらがフィリピン市場での成長の要因になったと考えられる。

フィリピンでトップ3となった各ブランドのフィリピン市場におけるラインナップや価格については下記を参考にしていただきたい。

特に価格に注目すると、地場ブランドの支持が大きい理由が見えてくるだろう。

Cherry Mobile smartphone price list
Samsung Galaxy smartphone price list
Myphone smartphone price list

IDC

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